昨日のブログに書いた無重力な外国人女性クライマーは、ベルギーのMuriel Sarkany(ミュリエル・サルカニー)かもしれないとのご連絡を頂戴しました。やはりわたしの覚え違いだったようです。ありがとうございます(^-^)ゞ
いまさら言い訳ですが、クライマーさんとビレーヤーさんの会話がフランス語のように聞こえたので、ベルギーの方なら、なるほど辻褄があいそうな(でもオランダ語かフラマン語だったりして…うう自信ない)。
慌ててロクスノの特集記事で写真を見たり、Murielさんの公式サイトを覗いたり。
ふーむ。。。髪型が変わると印象も違いますなぁ^^;
ところで。
昨日の晩、うちの近所が突然停電しました。
ちょうどドライヤーで髪を乾かしていたところだったので、一瞬ブレーカーが落ちたのかと思ったのですが、ブレーカーはONのまま。はて。
ドアの覗き窓から見ると階段の電気も消えている様子。すぐ近くのスーパーの灯りは煌々と点っているけど、よく見ると街灯が消えています。
建物の脇を足早に過ぎる人の手に懐中電灯…あ、やっぱり停電かとひとり納得。なるほどさすがにスーパーは自家発電のバックアップがあるのですね。よし、食料は確保した、とこれまたひとりで納得(おいおい)。
携帯の待ち受け画面の明かりを頼りに、ごそごそとヘッドランプを取り出してライトオン。予備電池もオッケイ。
ざわざわと外の騒がしさが増し、ほうぼうから消防車やパトカーが集結している気配。
特に緊急避難が必要な様子ではなさそうだし、避難経路は2つあるし(1:普通に階段を下りる、2:ベランダから懸垂下降w)、火の元は確認したし、今のところ水は出るし、同居人は出張中なので万が一の自分の身はともかく会社は機能するし、いざというときのためにひとまず携帯の電源を切って…うーん、やっぱり事務所にはUPS(無停電電源のほう)がほしいかなぁと、もくもくとPCとヘッデンの灯りの下で編み物を続けました(なんだかシュール。。^^;)
もくもくもく。。。
それにしても。家電のモーター音がないだけで、街中の夜もぐっと静かだなぁ。
もくもくもく。。。
あ、冷蔵庫。生ものは牛乳くらいだからいいか。冷凍庫の霜が溶けたら面倒だなぁ。でもまぁ、仕方ないか。
もくもくもく。。。
ふっふっふ。先日の金峰山の夜間登山に比べたら都会の停電なんて明るすぎ~。なんて。
もくもくもく。。。
ふと、昔、英語の勉強になるかなと思って読んだJhumpa Lahiri(ジュンパ・ラヒリ)の「停電の夜に」(原題は"Interpreter of Maladies")を思い出したり。
日本語版表題の「停電の夜に」をはじめ、アメリカに暮らす普通の人々を描いた9編の短編集です。それぞれの物語の共通点は、登場人物のバックグラウンドが作者と同じくインド系アメリカ人だということ。
英語は得意ではないので、ちゃんと理解できたという自信はないのだけど、どの物語も柔らかくてやさしくて哀しくて切ない、珠玉の短編集。
周りの組織を傷つけないようにそーっとメスできれいに取り出した臓器を掌にのせてみた、そんな感じ。
という喩えは、かなりこわいですね。あはは。
だから腹黒な人間だと言われるんだろな、自分。はは。そんなにダークサイドじゃないけどな。
物語の内容はちっとも怖くないです。人間を取り巻くありとあらゆる内外の事象をすべてを超越して包み込むような、平凡な人々のありふれた日常や人生を描いたほんとうに優しい物語です。
さて停電から30分ほどたったところで、ひときわ甲高いサイレンの音。ベランダに出て見ると、電力会社の緊急車両が到着。やれやれ、これで間もなく復旧するかなという期待を裏切らず、少し経ってから「よし」という外の声と共に電気が戻りました。やれやれ。
限られた地域の、影響の少ない深夜の、短い間の停電でしたが、果たしていったい何枚の始末書が飛び交うことになるんだろーと思いながら、きっとそこにも慎ましくてささやかなドラマがあるんだろなーなんて考えながら、編みかけのブツを置いて就寝。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
Powered by "Samurai Factory"