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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2025.01.22,Wed
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Posted by norlys - 2018.01.25,Thu
先週末は仙丈ケ岳の北西面、塩沢右俣でアイスクライミング。

戸台へは何度か行ったことがあるけれど、塩沢は初めて。
車道の車止めスペースに車を停めて、林道を歩く。途中、取水口までの1時間くらいの道のりは幅も広く歩きやすい。
大堰堤は凍りついた階段を避け、右岸の鹿道を辿り釣師のトラロープで越える。

取水口で、右から流れる尾勝谷本谷と分かれ、左の塩沢へ。
一転して道は険しくなり、時々うっすらと踏み跡があるばかりの原生林になる。

標高1400m位までは、切り立った石灰岩の露岩が至るところにある。石灰岩は灰青色がかった白で、この沢の呼び名は本当は塩沢ではなくて白沢なんじゃないかな? と思った。

歩き始めは全く雪はなく晩秋の雰囲気だったけれど、標高1450mを越えたあたりからうっすらと霜のような雪が現れる。週半ばにかなりの降水量があったはずだけど、どうやらこの辺りの標高では雪ではなく雨だった模様。

沢筋を何度か渡渉を交えて歩き、二俣出合いの手前の幕営地に到着したのは、出発から4時間後。標高1550m位。数日前に誰かが幕営したのかな、というテントの跡がある。整地不要。
ガイドブックのコースタイムよりゆっくりのんびり歩いてきたけれど、アワヨクバ初日にも軽く登って…なんて甘いことを考えていたものの、テン場に着くのが精いっぱいw

ということで、ひとまずテントを設営し、空身で右俣の偵察へ。
ガレ沢をぽくぽく歩くとF1が見えてきた。テン場から約40分。F1下に到着。

テン場に戻り早速夕飯。
19時に就寝して4時起き…の予定が4時10分起床。
もとより行けるところまで行って同ルート下降の予定なので、ゆっくり。

5時半にテントを出て、昨日偵察したF1へ。

F1は右側の緩傾斜から歩き。
F2をリードさせてもらう。氷が硬く、足が外れる。落ち付け、自分。
途中、登り始めて10mくらいの位置でバイルを刺したら鈍い音が響いて横一文字に氷に亀裂が走った。かなり大きく。もう少し上に上がれば安全そうだったので、登り続ける。実質35m。

F3はフォロー。ここの氷も硬かった。先週半ばの雨からの冷え込みできれいにパックされている。こちらも実質35m。

F4とその先の小滝は歩き。

F5下に到着したのは12時。
撤退開始時刻は13時を予定していたので、後1本。

左手と真正面に氷瀑が伸びている。ガイド本には「ここで沢は直角に曲がる」という記述があるので、左手が正解らしい、と後で知る。真正面の長い氷を登ったw

F5右支流の滝をリード。傾斜は緩いけれど、疲れてきたのかバイルが上手く刺せず下部でもたついてしまう。60mロープいっぱいに伸ばして、大きな倒木でビレイ。
F5右支流の上は涸棚になっていて薄氷しかなく、間違っていたことを知る。

とはいえ、いくつか残置スリングがあり、迷い込んだのか、分かっていて登ってきたのか…は不明。でも長い氷を登ったので楽しかった。リードさせてもらい、ありがとうございます。

塩沢右俣のハイライトはF10らしいけれど、撤収予定時刻の13時を過ぎてしまったので撤収開始。
5回の懸垂で取り付きに戻る。峡谷には陽が届かず、夕暮れの気配だったけれど14時過ぎだった。
後はテントを撤収して下山するのみ。
15時に幕営地を出発。昨日よりも冷え込んだせいか至る所が凍りついて歩きにくい。主に左岸に続く鹿道を拾って降りる。
徐々に周囲が薄暗くなり、日没の気配が近づく。目視できなくなったら下山が手こずりそうなので焦る。

取水口に到着したのは17時半過ぎ。ちょうど月が昇ってきた。
林道を歩いて車に戻ったのは18時15分過ぎ。

塩沢周辺には街の灯はもちろん街灯などもないので、漆黒の谷間と山影の上に広がる満天の星がきれいでした。
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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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