Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2007.06.04,Mon
週末は山の会の沢はじめ。丹沢流域の沢を2日間で2本という計画。
沢登りは去年の夏の終わりにお試し山行で南秋川の軍刀利(グンダリ)沢に入ったのが人生初めての沢で、今回が2度目。沢の装備もひととおり揃えたので、あとは出陣を待つばかり。。。と張り切っていたのにもかかわらず、あろうことか土曜日の朝目が覚めたらびっくり。
いや、びっくりしたのは待っていてくださったみなさんのほうでしょう。
起きたら集合時間を過ぎていたという大遅刻は、人生2度目くらい(たぶん)。。
みなさま、ほんとうに申し訳ありませんでした。深く反省しています。とほほ。。
仕切り直しということで、午後にその日の沢を終えたみんなと駅で合流。
キャンプ地となる寄大橋に向かう。神奈川の水源の森とのこと。
以前キャンプ場があった場所とのことで、また、森林ボランティアの人たちが整備を進めてくださっているおかげで、道もトイレも完備。
まだ時期が多少早いせいか、はたまた週の半ばに雨が降り続いたおかげか、川原に流木がごろごろと転がっていたので、これ幸いとかき集め、盛大な焚き火を楽しむ。
「カロリー無視」という宣言どおりに大テンプラ大会。毎回さまざまな技が披露されるので、自分が食担になった暁には子豚の丸焼き級のネタを仕込まないと、ツマランと一蹴されそうでこわい。
11時頃、三々五々に就寝。
翌朝6時45分に起床。日曜日のみ参加の人たちを待ちながら身支度。
総勢8名の大人数。適宜途中で2グループに分けるかもしれないけれど、ひとまず全員で行動することに。
8時50分に歩き出し。天気は晴れ。気温は17度(管理棟脇の温度計によれば)。
キャンプ地から寄沢の上流を目指して歩く。水はそれほど冷たくない。でもずっと水中に漬かっているのは少々厳しいかも。
10分ほど歩くと、滝郷沢の入り口にあたる「滝郷の大滝」F1(17m)が現れる。ここが入渓ポイント。すとんと切れ落ちている滝なので直登せずに右側から高まく。水流はさほど多くなく、歩きやすい明るい沢。
F2の2段7mの滝。右手にトラロープがかかっている。かなり古い残置のようだけれど、なんとか使える。
滝を登ると2段目のところで、思いっきりシャワーになってしまい冷たそうなので、ロープを頼りに右側を巻く。
F3は気づいたら通過していたような。
しばらくいくと堰堤が続く。最初の2つは右から、残りは左から巻く。合計6つあるらしいのだけれど5つしか数えていない。ひとつ足りない? 気のせいかも。
右俣との分岐に出る。「明るい方」ということで迷わず左俣へ。
F4の5mの滝が現れる。滝の上に大木が横たわっている。以前の遡行記録を見ても同様の木がかかっている写真がでてくる。仕事道の渡り橋なんだろか。
ザイルをセットして登る。ホールドは豊富なのだけど、岩が脆くてつかんだ端から崩れる。こわ。。。
なるべく1点だけに力をかけないように注意しながら登る。
しばらく淡々と谷を進む。水底は明るい緑色の粘土で埋まっている。
まだ暑い夏の盛りでこそないけれど、どうも生き物の絶対数が少ないような気がする。周囲の岩や水底は一面緑色で見た目はとても美しいのだけれど、緑泥岩とか緑簾石だろう。それもまだあまり風化していない生まれたての石(風化が進めば酸化して赤茶けてくるものと思われ)。推測に過ぎないけれど、ミネラル分が強すぎて生き物にとってあまり棲みやすい環境ではないのかもしれない(※)。
F5の6mの滝。左は壁が崩壊して泥の斜面。右は脆い岩の斜面。どうにも逃げ道がない。Y君がトップで突破。続いてTさんが滝の直撃を避けて右端から取り付くけれど、岩が脆いので結局滝のほうにトラバースする。わたしは火遊び(夜の徘徊じゃなくて焚き火のほう)と同じくらい水遊びが好きなので、シャワークライム覚悟で滝に飛び込む。冷たいけれど気持ちいい。でも岩が脆くてつかめない。つっぱるようにして登るしかない。
沢登りのときは立木や落石に備えてヘルメットを被るけれど、シャワークライムのときはバイク用のメットみたいにフードがあるといいかもしれないなぁと思うけど、どうなんだろ。
またしばらく淡々と沢を登るうちに、水が途切れ、大崩壊地が現れる。どうやら左手の斜面がどさっと崩れ落ちたようで、すっかりガレで埋まった涸沢になる。とにかくガレ、ガレ、ガレ。なにか微妙なバランスが崩れたら、さらにどっと崩壊しそうな気配がただよっている。
おそらく涸滝があろうかという場所も、岩が脆くてあぶないので断念。来た道を戻ることにする。
右俣との分岐地点で右岸にあがると仕事道があったので、そのまま仕事道をたどる。ところどころに木のベンチがあったりと、とてもほのぼのしたハイキングコースで、ヘルメットやらりガチャやらの重装備がなんだか滑稽に思えるほど。30分ほどで寄大橋に出る。
気持ちの良い川辺で装備を洗ったり着替えたりと帰り支度。
残念ながら敗退となってしまったけれど、自然の力がいかに圧倒的かということを再認識するよい機会になったかと。これはこれでいい経験です。
※後で調べたところ、丹沢山系は、北日本の乗っている北米プレートと伊豆諸島の乗っているフィリピン海プレートの狭間に生まれた海底火山が、両プレートの衝突の折に地表にせりあがって形成された地層だという学説があるそうです。んーなるほど。
丹沢の地層についての詳細は、こちら。西丹沢は石英閃緑岩帯とのことです。確かに、流木を拾った寄沢の川原には、みごとな石英閃緑岩がゴロゴロ転がっていました。
また、こちらによると、丹沢は世界でも有数の高アルカリ性水の湧水地だそうです。さもありなん。
わたしがソノ手のあやしぃ業者だったら、滝郷沢の水を「お肌ツルツル天然アルカリイオン水」とか、谷の泥をさらって「お肌ツルツル美顔泥パック」 とかいって売り出したりして。
って、やらないけどね。というよりできません。丹沢一帯は国定公園ですものね。
沢登りは去年の夏の終わりにお試し山行で南秋川の軍刀利(グンダリ)沢に入ったのが人生初めての沢で、今回が2度目。沢の装備もひととおり揃えたので、あとは出陣を待つばかり。。。と張り切っていたのにもかかわらず、あろうことか土曜日の朝目が覚めたらびっくり。
いや、びっくりしたのは待っていてくださったみなさんのほうでしょう。
起きたら集合時間を過ぎていたという大遅刻は、人生2度目くらい(たぶん)。。
みなさま、ほんとうに申し訳ありませんでした。深く反省しています。とほほ。。
仕切り直しということで、午後にその日の沢を終えたみんなと駅で合流。
キャンプ地となる寄大橋に向かう。神奈川の水源の森とのこと。
以前キャンプ場があった場所とのことで、また、森林ボランティアの人たちが整備を進めてくださっているおかげで、道もトイレも完備。
まだ時期が多少早いせいか、はたまた週の半ばに雨が降り続いたおかげか、川原に流木がごろごろと転がっていたので、これ幸いとかき集め、盛大な焚き火を楽しむ。
「カロリー無視」という宣言どおりに大テンプラ大会。毎回さまざまな技が披露されるので、自分が食担になった暁には子豚の丸焼き級のネタを仕込まないと、ツマランと一蹴されそうでこわい。
11時頃、三々五々に就寝。
翌朝6時45分に起床。日曜日のみ参加の人たちを待ちながら身支度。
総勢8名の大人数。適宜途中で2グループに分けるかもしれないけれど、ひとまず全員で行動することに。
8時50分に歩き出し。天気は晴れ。気温は17度(管理棟脇の温度計によれば)。
キャンプ地から寄沢の上流を目指して歩く。水はそれほど冷たくない。でもずっと水中に漬かっているのは少々厳しいかも。
10分ほど歩くと、滝郷沢の入り口にあたる「滝郷の大滝」F1(17m)が現れる。ここが入渓ポイント。すとんと切れ落ちている滝なので直登せずに右側から高まく。水流はさほど多くなく、歩きやすい明るい沢。
F2の2段7mの滝。右手にトラロープがかかっている。かなり古い残置のようだけれど、なんとか使える。
滝を登ると2段目のところで、思いっきりシャワーになってしまい冷たそうなので、ロープを頼りに右側を巻く。
F3は気づいたら通過していたような。
しばらくいくと堰堤が続く。最初の2つは右から、残りは左から巻く。合計6つあるらしいのだけれど5つしか数えていない。ひとつ足りない? 気のせいかも。
右俣との分岐に出る。「明るい方」ということで迷わず左俣へ。
F4の5mの滝が現れる。滝の上に大木が横たわっている。以前の遡行記録を見ても同様の木がかかっている写真がでてくる。仕事道の渡り橋なんだろか。
ザイルをセットして登る。ホールドは豊富なのだけど、岩が脆くてつかんだ端から崩れる。こわ。。。
なるべく1点だけに力をかけないように注意しながら登る。
しばらく淡々と谷を進む。水底は明るい緑色の粘土で埋まっている。
まだ暑い夏の盛りでこそないけれど、どうも生き物の絶対数が少ないような気がする。周囲の岩や水底は一面緑色で見た目はとても美しいのだけれど、緑泥岩とか緑簾石だろう。それもまだあまり風化していない生まれたての石(風化が進めば酸化して赤茶けてくるものと思われ)。推測に過ぎないけれど、ミネラル分が強すぎて生き物にとってあまり棲みやすい環境ではないのかもしれない(※)。
F5の6mの滝。左は壁が崩壊して泥の斜面。右は脆い岩の斜面。どうにも逃げ道がない。Y君がトップで突破。続いてTさんが滝の直撃を避けて右端から取り付くけれど、岩が脆いので結局滝のほうにトラバースする。わたしは火遊び(夜の徘徊じゃなくて焚き火のほう)と同じくらい水遊びが好きなので、シャワークライム覚悟で滝に飛び込む。冷たいけれど気持ちいい。でも岩が脆くてつかめない。つっぱるようにして登るしかない。
沢登りのときは立木や落石に備えてヘルメットを被るけれど、シャワークライムのときはバイク用のメットみたいにフードがあるといいかもしれないなぁと思うけど、どうなんだろ。
またしばらく淡々と沢を登るうちに、水が途切れ、大崩壊地が現れる。どうやら左手の斜面がどさっと崩れ落ちたようで、すっかりガレで埋まった涸沢になる。とにかくガレ、ガレ、ガレ。なにか微妙なバランスが崩れたら、さらにどっと崩壊しそうな気配がただよっている。
おそらく涸滝があろうかという場所も、岩が脆くてあぶないので断念。来た道を戻ることにする。
右俣との分岐地点で右岸にあがると仕事道があったので、そのまま仕事道をたどる。ところどころに木のベンチがあったりと、とてもほのぼのしたハイキングコースで、ヘルメットやらりガチャやらの重装備がなんだか滑稽に思えるほど。30分ほどで寄大橋に出る。
気持ちの良い川辺で装備を洗ったり着替えたりと帰り支度。
残念ながら敗退となってしまったけれど、自然の力がいかに圧倒的かということを再認識するよい機会になったかと。これはこれでいい経験です。
※後で調べたところ、丹沢山系は、北日本の乗っている北米プレートと伊豆諸島の乗っているフィリピン海プレートの狭間に生まれた海底火山が、両プレートの衝突の折に地表にせりあがって形成された地層だという学説があるそうです。んーなるほど。
丹沢の地層についての詳細は、こちら。西丹沢は石英閃緑岩帯とのことです。確かに、流木を拾った寄沢の川原には、みごとな石英閃緑岩がゴロゴロ転がっていました。
また、こちらによると、丹沢は世界でも有数の高アルカリ性水の湧水地だそうです。さもありなん。
わたしがソノ手のあやしぃ業者だったら、滝郷沢の水を「お肌ツルツル天然アルカリイオン水」とか、谷の泥をさらって「お肌ツルツル美顔泥パック」 とかいって売り出したりして。
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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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