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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2025.01.22,Wed
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Posted by norlys - 2014.04.03,Thu
モンキーズフィスト、または、猿のこぶし結び


先日来パッシブプロテクションについてつらつらっと検索している中で、海外のフォーラムに投稿された が目に留まりました。

「ワイドクラックでもスリングのノットがプロテクション」というキャプションのついた写真には、色とりどりのロープに手毬のような丸い結び目-拳大より大きいものから多少小さいものまで-をこしらえたものを、いくつかたすき掛けにしたクライマーの姿が映っていました。(左の写真)

うむぅ…。

ドイツのエルベ砂岩地帯でのクライミングについてはRock & Snow#54(2011年冬号)にて紹介され、自分にとってはかなり衝撃的でした。

(海外には、岩を傷つけないために、木製のチョックまたはスリングの結び目しかプロテクションとして使用してはいけないという岩場があるらしいということはどこかで見聞きしたことがあったとは思いますが、今なおその考え方が生き生きと実践されている報告を読むと、やはりショックというか…)

エルベ砂岩は柔らかい岩質のため、過去に3m毎に設置されたアンカーを除いては、岩を傷つけないよう金属製のプロテクションの使用が禁止されているとのこと。

そのため、この地での既設アンカー以外のプロテクションは主にスリングやロープ。スリング類の径と多様な結び方(フィッシャーマンノットや8の字結びなど)を変え、木の棒(通称「ツンツン棒」)で岩の割れ目に押し込んでプロテクションにするのだそう。

この手毬のような丸い結び目は、モンキーズフィストノット(猿のこぶし結び)というそうで、この結び目の作り方を見ながら、自分でも試してみたのが冒頭の写真。

作り方は案外簡単だし、解きやすい(荷重がかかったらどうなるかは別として)。
なにより、なんだかまるっとしていてカワイイ。

強度やフリクションを考えると、確かにスリングノットはセットさえキチンとできれば有効かも…と、頭では分かっていても、実際に実践投入するのは躊躇…。そもそも岩質が違うしなぁ…。

ただ、万が一の場合には、そういうプロテクションの取り方もあるのだということを、覚えておいて損はない…のかも(?)。

作成メモ:(3回ずつ巻く場合)ノットに必要な長さは7mmコードで125~130mm。硬いコードより柔らか目がよさそう。
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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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