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Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by - 2025.01.23,Thu
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Posted by norlys - 2008.09.01,Mon

ロシアが石油と天然ガスの供給を止めるぞゴルァと凄んだらEUのロシア批判姿勢が低調になり、アメリカがわざわざ横からEUに対して「エネルギーをロシアに依存するのは危険」と助言しましたが、そんなことは最初から分かっていることなんでは???と思うのですが。

なんだこの猿芝居。

大体、石油代替エネルギーの開発を大々的に行うと必ず横槍を入れてぶっ潰してくるアメリカにとやかく言われたくもないような気もするしな。

そんな折に、イタリアがフライング。

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イタリア、リビアのインフラ整備に50億ドル投資へ 25年間で


【カイロ=安部健太郎】イタリアのベルルスコーニ首相は30日、リビア北部ベンガジで最高指導者、カダフィ大佐と会談し、友好協定を締結した。首相は「協定では、リビアの社会資本整備に対し年額2億ドル(約220億円)を今後25年にわたり投資する」と述べ、イタリアが総額で50億ドルを投資することを明らかにした。ロイター通信によると、チュニジア側からエジプト国境までの高速道路建設などが含まれるという。

イタリアは石油・ガスの安定確保に向け、地中海を挟み近隣の産油国リビアとの関係改善を進めていた。リビアは1912年から第二次世界大戦中までイタリアに支配された歴史がある。ベルルスコーニ首相は「今回の合意は、イタリアによる植民地時代にリビアにもたらした損害を具体的かつ道徳的に認めるものだ」と述べ、協定締結でリビアに対する補償問題に区切りを付けたとの認識を示した。
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グルジア問題に対しておそらくEU内部でがっつり足を引っ張っているであろうイタリアが、今度はリビアへの投資を表明。50億ドルというとちょっとすごいけど、よく見たら「25年間で」というのが、実にしょぼい。
悲しいくらい、しょぼい。

しかも、植民地化したことに対する戦後補償ってお題目がまた。。。うまいね、どうも。 
それで済むなら日本は(ry

んで、高速道路を建設したら、次はただいまロシアへの輸出が絶賛拡大中のフィアット社の車を売り込めるぜ! やっぱりオレ様頭いいわ~とか、ベルルスコーニがほくそ笑んでいる様子が目に浮かぶよーな。

・リビアについて from Wiki

2004年にアメリカ政府による渡航禁止措置が解除され、2005年1月に行われたリビアの石油・ガス権益入札でオクシデンタルとサウジアラビア系企業の連合がその多くを制し、リビアへの本格的な復帰が期待される。

オクシデンタルについて from Wiki

1920年に創業され、その後大富豪、政商として知られるアーマンド・ハマーが、ソビエト連邦との貿易で得た莫大な資産を元に経営権を握った。「石油メジャー」と呼ばれる7大石油会社に次ぐ規模の独立系石油会社である。本社はカリフォルニア州ロサンゼルス市に所在する。

・オクシデンタルについて from 「オルタナティブ通信」(2007/10/02)
米国元副大統領はマフィアのメンバー 1・・松岡農林水産大臣を殺したのは誰か

この世界最大の精肉販売業者IBPの経営者が、ソ連=ロシアとの穀物、石油、天然ガス、核兵器密売を行って来たオクシデンタル石油である。このウクライナ・マフィアの中核企業オクシデンタルの経営者が、自称「環境保護論者」アルバート・ゴア元副大統領である。

・ゴア元米副大統領とオクシデンタルの関係 from 「るいネット」 (2007/10/28)
不都合な事実を持つ「アル・ゴア」について(まとめ)」

②アル・ゴアの石油利権
1)アル・ゴアの親父は大手石油企業オクシデンタル石油の副社長だった。(広瀬隆の『世界金融戦争』を参照)
4)オクシデンタル石油の会長だった男、ユダヤの政商アーマンド・ハマーは、ソ連の独裁者ウラジーミル・レーニンと組んで、冷戦時代には鉄のカーテンをくぐり抜けてビジネスを展開した猛者であり、アーマンド・ハマーの闇の人脈には、ナチスの財閥ティッセン男爵や、イスラムの兵器商アドナン・カショーギがいた。(フリー百科事典『ウィキペディア〈Wikipedia〉』と広瀬隆の『赤い楯』を参照)

③アル・ゴアの活動資金
1)アル・ゴアの活動資金は、国際鉱物資源マフィア=暴力団のマーク・リッチから出ている。マーク・リッチは石油もウランも、太陽光発電装置や風力発電装置に使用するレアメタルも販売している。生産がピークに達した石油は利益源としては限界であり、原発や環境エネルギー開発に国際鉱物資源マフィア=暴力団は利益源を求め始めている。(『オルタナティヴ通信』より引用)

2)マーク・リッチはディック・チェイニーの資金源でもあり、民主党も共和党も「同じ穴のムジナ」である。(『オルタナティヴ通信』より引用)

3)マーク・リッチはロシアの石油・ガス利権者でもあった。(広瀬隆の『世界金融戦争』を参照)

う~む。。。そこまで話が飛躍するとはおもわなんだ。。びっくり。

額面どおりにすべてを鵜呑みにしてはいけないけど(ソースが広瀬隆氏の著作とか。。微妙だな)、世界の暗黒面の底なしの深さに今更ながらに驚く。

しかしまぁ、さすがイタリア、世渡り上手ですこと。。

「だからイタリアをEUに加盟させるのは最初から反対だったんだ」とフランスとドイツが騒ぎ始めるのもそう遠くない未来のような気がしてきましたよ。
まぁ、イタリアとしても、原発売電で潤っていて世界中に兵器を輸出しているフランスなんかにはそんなことを言われたくはないだろうけど。

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■2008/09/03 蛇足

「中東最新情勢60号(2005.9.26付)」に下記の文章がありました。

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注目される第2回目のリビアの石油・ガス公開鉱区の落札結果
(前略)
今回の入札に大いに期待する欧州石油企業

2005年1月29日に発表された入札結果で15鉱区のうち11鉱区を米国石油企業にさらわれたことで強い不満を表明した欧州の石油企業は、言うまでもなく10月の26鉱区については獲得に大いなる意欲を燃やしている。
(中略)
欧州諸国は既に2004年から首脳陣を相次いでリビアに送り込み、石油を初めとする各種の開発事業の自国への取り込みに並々ならぬ決意を滲ませている。実際2004年を振り返ってみると、ベルルスコーニ・イタリア首相を皮切りに、ブレア・英国首相、シラク・フランス大統領、シュレーダー・ドイツ首相とEU主要国の首脳がこぞってリビア詣でを行い、石油・ガスの探査・開発から始まって通信等の基礎インフラに至る大型事業の自国企業への発注に向けた売り込み合戦を展開していた。特に、イタリアのベルルスコーニ首相に至っては1年間に3回もリビア訪問を行っている。
(略)
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そっかー。そういう事情があるんだな。。
アメリカの図々しさにも驚くし、ベルルスコーニがちゃんとイタリアのために働いていることを知って驚いた。

世の中はこんなにも複雑で、自分は余りにも浅はかだ。反省。

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Posted by norlys - 2008.09.01,Mon

グルジア紛争の記事をアレコレ漁りつつ、そういえばチェチェンどうなった? ということが気になりました。

再興したチェチェン共和国の首都グロズヌイ(Grozny)の様子を収めた写真の投稿。

Chechnya Development - Photo Update
(Posted on 01-30-2008)

Dom_2_s.jpg←グロズヌイの街角スナップ。

あら~。。ついこの間まで、内乱でボロボロでススまみれのアパート群と道端にたむろする人々の写真しかお目にかかったことがなかったので、いつの間にこんなことに。。という気分。

画像のデータによると、撮影日は2007年9月12日。
新しいアパートが立ち並び、街角には花が溢れ、子供たちが街の公園の噴水で遊び、道の端のベンチに腰掛た人々が談笑し、大きなショッピングモールがあり…つい10年前まで内戦で荒廃していた都市とは思えないほど、それはそれは美しい街が収めされていました。

グロズヌイの都市部の目覚ましい再興には、ロシアの積極的な資本投資とロシア軍による土木建設工事への協力があったとのこと。

なるほど。どうりでグルジア紛争の論争において、チェチェン問題が取り上げられないわけでした。西側欧米諸国としても、もはや突っ込みどころがなさそうです。

これらの写真が投稿されたのと同じ頃、2007年9月30日付けのNew York Timesに、チェチェン再興の記事がありました。

Under Iron Hand of Russia’s Proxy, a Chechen Revival (ロシアの代理の圧制によるチェチェンの再興)

まるで奇跡が起きたかのようにここ1、2年の間で急速に復興が進んでいるグロズヌイについて記された記事。
復興の光と影について詳しく述べられています。

この記事で、特に興味深いのは次の部分。(日本語訳はテキトー。間違いだらけかも。。)

**************
Russia’s defeat of the heart of the rebellion in Chechnya appears to flow, in the simplest sense, from a two-stage formula: extraordinary violence, followed by extraordinary investment. One corollary has been that allegations of human rights abuses by both Russia and its local allies have been largely ignored.
チェチェン中心地での暴動に対するロシアの圧勝は、極めて簡潔に述べると次の2段階の方程式に集約される。徹底的な破壊、そして、桁外れの投資。ロシア軍と現地反乱軍双方による人権蹂躙疑惑はおしなべて無視されているのではないかという憶測のみが残る。

At the center of this formula has been Mr. Kadyrov, the rebel turned Kremlin ally who was widely labeled an illiterate bandit when he entered public life three years ago after his father, then the president, was assassinated.
この方程式の中心にはカディロフ(ラムザン・アフマドヴィチ・カディロフ)氏の存在がある。カディロフ氏は、3年前に暗殺された当時の大統領であった父親*の後継者として政治の道に入った。無教養な無法者として広く知られるクレムリンの同志に転向した反逆者である(←ロシア体制側が黒幕にいることへの皮肉)。

Mr. Kadyrov, like the republic he leads, has defied the dark projections. As Chechnya’s president since this spring, he has become a populist who has managed to embrace Sufi Islam, Chechen ethnic identity and Kremlin authority simultaneously.
カディロフ氏は、共和国のリーダーとして、暗黒面の突出を断固として退けた。今年(2007年)の春からチェチェン共和国の大統領に就任すると同時に、スーフィー・イスラム(イスラム教神秘主義者)、チェチェンの民族アイデンティティ、クレムリンの権力のすべてを等しく容認することに努める人民主義者となった。

*アフマド・カディロフ
現チェチェン共和国大統領ラムザン・アフマドヴィチ・カディロフ氏の父。
イスラム教の宗教教育を受けたチェチェンの元ムフティー(イスラム法の解釈責任者)で、第2次チェチェン紛争時に親露派政権樹立のためにロシア側のバックアップを受けてロシア連邦チェチェン共和国の大統領に就任。2004年5月9日にチェチェン独立派によって暗殺された。

**************

"extraordinary violence, followed by extraordinary investment" -アメとムチではなくて、ムチとアメ。

ふーむ。。。

開発に伴う軋轢や矛盾は数多くあれども、現時点ではグロズヌイの再興は概ね成功。。なんだろな。たとえ都市の一部の光景だとしても、もはや内乱で荒廃した都市とは思えないもんな。
そして、この奇跡のような都市復興はまだまだ続くんだろうな。

少なくとも、チェチェンの領土の地下にある石油が枯渇しない限り、ロシアからの資本投資が続く限り、そして現政権が安定している限り。

チェチェンの再興した姿は一種のVanity Fairであっても、内乱や紛争が続き焦土化した国土と疲弊した国民だけが残され、テロや武力抗争が絶えないアフガニスタンよりはまだマシに思えるような気もする。

ご立派な憲法や一見民主的な政府が用意されたところで、衣食住が足りなければ何が良くなったのか現地の人たちにはまったく理解できないだろうし、難民キャンプを出ていきなり自立しろと言われても困るだけだろう。

一方で、整然と典型的なまでに「ロシア化」された都市の姿は、住民の本来の願いからはちょっと離れているんじゃないかな。。とかも思ったりするし、他者に与えられることに慣れてしまうのはマズイんじゃないかとも思う。

おそらくは、今回のグルジア紛争でも、ロシアは同様の方程式を発動させる気満々なんでしょな。
グルジアからまんまと南オセチアやアブハジア地方をもぎ取った暁には、巨大な資本投資と急速な都市復興が待ち受けているんだろな。

なかなか復興が進まないグルジア国内を尻目に、ロシア側の体制についた地域がどんどん復興を遂げたら、いったいどんな事態になることやら。。

晴れて西側諸国の一員としてNATOやEUへの加盟が承認を受けたとしても、それは決してグルジアの経済的復興を約束するものではないしな。

(NATOは軍事協力だから論外として)EU加盟はまだ経済的に価値があるとしても、実は安価な労働資本を欲している西側諸国は豊かな東欧など望んではいないという現実に直面するのかもな。。

プーチンに関するWikiの項目を見ていたら、次の記述に目が留まりました。

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1997年、プーチンはサンクトペテルブルク鉱山大学に「市場経済移行期における地域資源の戦略的計画」という論文を提出し、経済科学準博士の学位を得る。この論文の内容は、豊富な資源を国家管理下におき、ロシアの内外政策に利用する」というものだった(この論文に関しては、2007年に米国の学者が盗作説を主張するも、その後立ち消えとなる)。
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なるほどな。。

もうロシアはというか、プーチンは、最初からやる気満々なんだ罠。
チェチェンを強硬に手放さずにいたのも(第1次チェチェン紛争時のロシア大統領はエリツィンだけど)、今回のグルジア紛争も、すべては資源確保のため。さすが元共産主義国家。計画経済万歳だ。

西側諸国が汗まみれで働くことを嫌って金融工学とやらに励んで虚業に勤しんでいる間にも、ロシアは一方で着々と資源確保に動き回っていましたとさ(その割には関連産業の技術開発への投資が疎かな点が気になるけど)。

たとえ資源や人的資源を有していても必ずしも国家も国民も裕福にはなれないということを、その昔、ほんのちょこっと南米諸国の経済学史を学んだときに痛感した覚えがあります。すぐ目の上にアメリカがある国は実に不幸だな、と。飴なんて上層部の一部だけで食い潰して、国民にとっては常にムチとムチだもんな。

資源を有していて武力もあり、国際的に大国とみなされているロシアであれば、南米や中東(さらに宗教問題があるからややこしい)とは違う結論を導けるのかもしれません。

民主化を推し進め、開かれた資本主義経済を導入し、他国との協調により工業化の発展を推進するという今となっては古典的な開発経済学を学んだ者として、ロシアが見据えている方向性にはかなり興味があります。
(原始開発経済論に逆行してしまうかもしれないというパラドキシカルな状況がなんともはや。。)

まーだからといって、ロシアのやり方が素晴らしいとはどうしても思えないけど。。
難しいなぁ。。

 

Posted by norlys - 2008.08.30,Sat

グルジア情勢、突然EUの態度が軟化。

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対露制裁求めない見通し-EU

フランス大統領府筋は29日、グルジア紛争をめぐるロシアへの制裁について「まだ時期ではない」と述べ、9月1日に開かれる欧州連合(EU)緊急首脳会議の最終宣言などで制裁を採択しない見通しであることを明らかにした。クシュネル仏外相は28日の会見で、ロシアに対する「制裁や他の方法を考えている」と述べ、EUとして初めて制裁問題に言及したが、EU内で意見が分かれたとみられる。(パリ 山口昌子)
(MSN産経ニュース 2008/08/29 21:50)
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「EU内で意見が分かれたとみられる」のは、正確にはどういう勢力マップなのか突っ込んでほしかったな。
どの国がどういう意見なのか、詳細を知りたいものです。

上記、EUの姿勢が急速に軟化したのと同時期に、親米ポチの産経新聞がこんな記事を出すものだからちょっとビックリ。

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「グルジア紛争はロシアの失地回復作戦」

【パリ=山口昌子】グルジア紛争でロシアのメドベージェフ大統領は「冷戦を恐れず」と対米欧への対決姿勢を見せつけた。フランス戦略分析研究所のフランソワ・ジェレ所長は産経新聞との会見で、ロシアは紛争を好機としてソ連崩壊以来の「失地回復」を狙っているとの見方を示した。発言の要旨は次のとおり。

グルジアは非常にまずい行動を取った。ロシアの反撃を過小評価し米国の支援を過大評価したからだ。ブッシュ米政権が2期目の初期であったら多少、米国の反応は違ったかもしれないが、現在の米国にとってグルジア紛争はしょせん、ロシアの内政問題だ。次期米政権にとっての最優先事項は国内の経済再建であり、外交面ではイラク、イラン、イスラエルの中東問題とアフガニスタンだ。

ロシアにとってグルジア紛争は、ソ連崩壊から2004年に旧ワルシャワ条約機構加盟国のポーランドなど10カ国が欧州連合(EU)に加盟するまでに失った影響力を回復する好機となった。ロシアにとっては、これらの国のEU加盟や北大西洋条約機構(NATO)加盟は我慢の限界であり、グルジア、ウクライナのNATO加盟は許すわけにはいかなかった。ロシアは今後、グルジアでの親ロシア政権樹立を画策するはずだ。

クシュネル仏外相がロシアの次のターゲットはクリミア半島、ウクライナ、モルドバだと指摘したのは正しい。帝政ロシア時代から黒海は地政学上、重要だからだ。

今回、サルコジ仏大統領はEU議長として迅速に動いたが、EUは対ロシアの具体的方策を持っていない。中・東欧と仏独英とは内部分裂状態だ。仏独英はロシアのエネルギー源に依存している。英国の発言は強硬だが、石油大手BPがロシアの世話になっているから実際の態度は極めて慎重だ。フランスも石油大手トタルがロシアに進出している。メルケル独首相はロシアを嫌悪しているかもしれないが、経済的にも政治的にもドイツはロシアと良好な関係を維持する必要がある。

グルジア紛争はロシアが強硬に出た場合、NATOもEUも国連も無力だということを示す結果になった。いや、NATOもEUもロシアのこうした面を熟知しているからこそ、これまで“戦略的パートナー”としてロシアを取り込んできたわけだ。EUが繰り返す“政治的解決”とはロシアとうまくやっていくという意味にほかならない。残念ながらグルジア紛争はロシアの勝利だ。
(MSN産経ニュース 2008/08/29 20:09)
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産経新聞は、今回のグルジア紛争に関してはかなり精力的に情報を発信し続けていますが、当初からロシアに対して非難の姿勢を見せていたのにな。

振り上げた拳の行き場がなくなりそうな、このフランス戦略分析研究所所長の「ロシアとは戦略的パートナーを維持すべき」というコメントを産経新聞が紹介するとは、ほんとちょっとビックリですよ。

ところで。この所長さんのコメントには、EUとして、アメリカとの関係の視点がまるっと落ちているのが気になるのですが、そこはどうなんだろ?

ヨーロッパはね、ロシアは怖いし、イスラムは脅威だけど、アメリカも好きじゃないの、ホントはね。
そんな本音をダダ漏れにされてもwww
フランス人らしく、もっとガツンと気の利いたエスプリをかましてほしかったわ。

平和的に話し合いで解決するのが望ましいとは思うけど、EUがこのままロシアの主張を丸呑みするのはいただけないよな。結局武力を持ち出したもの勝ちってことになってしまうま。

そういえば。

ノルウェーのAftenposten(ノル最大手の新聞社)の英語版記事を読んでいたら、在ノルの露関係者の発言が紹介されていました。
「賢いノルウェーの皆さんなら、新冷戦構造が我々双方にとってデメリットであることはご理解されていることでしょう。協調の道を探らねばなりません。今回のロシアの対応は、南オセチアとアブハジアにおける人道的介入なのです」みたいな。

ノルウェー自体はEU加盟国じゃないけどNATOには加盟しているし、石油産業ではロシアと提携していて関係も深まりつつあるし、この問題は難しいなぁ~という感じで記事が締めくくられていました。

なぜ非EU加盟国だけど、NATO加盟国でかなり戦力を派遣しており、世界で5本の指に入る産油国だけど、アゼルバイジャンなどの石油コンソーシアムに出資しているノルウェーの国内最大手の新聞が、わざわざ自国語ではなく英語版でこんな記事を出す意図はなんぞ?

いや~、ほんと情報戦だわ。
ロシアの目敏さ、ノルウェーのしたたかさを見せ付けられました。

***

La chiusura degli agli d'Italia. とうとうイタリアの翼、終了のお知らせきました。

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アリタリア航空、分割救済策受け入れ 欧州航空大手と提携へ

【フランクフルト=後藤未知夫】経営危機に陥っているイタリアのアリタリア航空は29日、同国の政府・経済界による救済策を受け入れることを決めた。同社を採算性のある事業部門と不良資産処理にあたる部門に分割。存続する事業部門は同国2位の航空会社エアワンと合併し、欧州の航空大手と提携し出資を受ける方針。提携先として仏蘭エールフランス―KLMとルフトハンザ・ドイツ航空が有力と伝えられている。

アリタリアは同日、取締役会で救済策の受け入れを決め、前提となる破産法適用の手続きを開始した。存続する事業部門の受け皿となる「イタリア航空(CAI)」には、アパレル小売り大手ベネトンなど有力企業の投資家グループが10億ユーロ(約1600億円)の資本を注入。会長は企業再生の実績がある二輪車大手ピアジオのロベルト・コラニーノ会長が務める。
(日経ネット 2008/08/30 11:40)
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競争力低下や燃料価格の上昇に加えて、強い労組と非効率な労働など、色々な要素があると思いますが、危ない危ないと噂されていた割には今回の決定までかなり時間がかかったなぁ。。

そんなことをしている間にも負債が増えるのでは。。と思っていたけれど、色々とケツまくりが大変だったんだろな。
一応ナショナルフラッグだし。
KLMエールフランスが吸収合併の二の足を踏み続けたのは、会計帳簿がものっそいカオスだったからということだそうですし。

はて、日本は大丈夫なのかな。

Posted by norlys - 2008.08.29,Fri

グルジア紛争勃発によって、若さを売りに新時代の幕開けを感じさせるオバマ氏ではなく、ベトナム戦争を体験した米共和党のマケイン大統領候補を支持する数字が急速にUp。

このタイミングで紛争が始まった根拠のひとつとして、米共和党が政権維持のために仕掛けたのだということが紛争開始まもなく半ば「公然の噂」として囁かれていましたが、その点をプーチンがオフィシャルに非難。

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グルジア軍の進攻は米大統領選絡みと非難 露プーチン首相

ロシア前大統領のプーチン首相は28日の米CNNテレビとのインタビューで、グルジア・南オセチア自治州へのグルジア軍の進攻について、名指しは避けながらも、米大統領選で共和党のマケイン上院議員を大統領選で勝たせるためのブッシュ政権の策略だったとの見方を示唆し、対ロシア批判を強める米国との対決姿勢をさらに強めた。

プーチン氏は、米国の何者かが自国の大統領選で特定候補を有利にするため、状況をあえて悪化させるような紛争を仕組んだのではないかとの疑念を示し、ブッシュ政権はイラク戦争や経済面で問題を抱える中で「小さな勝てる戦争が必要になった」と指摘した。(共同)

(MSN産経ニュース 2008/08/29 09:44)
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ははは、面白いなぁ。。

はぁ。。。(ため息)

上記の産経の記事だと「現ブッシュ政権の裏工作で、マイケン候補の支持率を上げるため」と思いっきりネタバレされていますが、実際には「どちらの候補者」かは暗示的な表現どまり。
たっぷり思わせぶりです。

"The suspicion arises that someone in the United States especially created this conflict with the aim of making the situation more tense and creating a competitive advantage for one of the candidates fighting for the post of US president." 

(BBCの記事から転載。("Putin blames US for Georgia role" Page last updated at 21:20 GMT, Thursday, 28 August 2008 22:20 UK))

911で始まったブッシュ政権が、テロとの戦いに終止符を打つことができないまま、さらにグルジア紛争の種を芽吹かせ、新冷戦構造を築いた状態で幕を引く-となると、さぞかし現政権の関係者は後味悪いでしょうな。
自業自得とはいえ。

このプーチン氏の発言に対する米の反応としてBBCに掲載されたコメントは、大統領でも副大統領でも国務長官でもなく、ホワイトハウスの報道官の発表だけ。

White House spokeswoman Dana Perino rejected the allegation.
"To suggest that the United States orchestrated this on behalf of a political candidate - it sounds not rational," she said.

「大統領選挙がらみでアメリカが仕掛けたなんて、バカバカしい戯言だわ」

反撃になってませんがなwwwww。

仮定を前提に主張する論理も、その論理を頭ごなしに否定する回答も、いずれも欧米的価値観では受け入れがたいと思うのだけど。。

敢えてプーチン首相が陰謀論をゲロる目的はなんぞや?

ロシアとしては、EUとの対話だけではなく、ここでなんとしてもアメリカを巻き込みたいという思惑なんでしょか?
アメリカをステージに引きずり上げないと、ポーランドに配備される予定のMD計画問題が着々と進展しまい、阻止するタイミングを失ってしまうから?

そんなかたわらで、2008年8月29日に「"ステルス性能"を持つ新型弾頭装備の移動型ICBM『トーポリM』の発射実験にロシア戦略ロケット軍が成功した」というニュースがロシア国内で報じられたとか。

はぁ。。。(ため息)

当初は米露打ち合わせ済みの猿芝居だと思っていたけれど、どうやらロシアはアメリカの描いたシナリオを逆手にとって、起死回生のチャンスを手に入れているような気もしてきましたよ。

そして、それさえも筋書き通りかもしれないという疑惑がもわもわ~。。

自国の経済的な発展(資源はあるけど技術がねぇ)のために尽力する心積もりなのだとしたら、ちょっとはロシアを見直したのですが、「冷戦構造を恐れない」とか「でもやっぱり冷戦はイヤ」とか、そんな建前を言いながらやっぱり新冷戦構造に着々と布陣を進めておりますがな。
結局軍事問題かい。がっかり。。

もしアメリカがポーランドでのMD計画を中断しなければ、ロシアはキューバでのミサイル基地建設計画を進めるのでしょう。

もとはといえば、自分たちは遠く離れた安全圏にいながら、ユーラシアに対弾道ミサイル防衛網を構築しようとするアメリカが一番悪いのだとは思いますが。。

もう相打ちしちゃってください。アメリカもロシアも。
できれば、ベーリング海を挟んでジャンケン大会とか平和的な方法でwww

でも、もしも。

「もう戦争はイヤだ」という厭戦ムードがアメリカ国内で高まり、新冷戦ではなく「新しい世界」を望む声が集まれば、グルジア紛争以前からロシアのG8外しを主張していたマケイン氏ではなく、ロシアとも協調する融和的な政策を掲げるオバマ氏にかえって票が集まる結果になりゃしませんかえ?

欧州のニュースサイトをぺらぺらっと見る限り、今回のプーチン氏の発言よりもオバマ氏の大統領候補指名受諾演説のニュースがトップ扱い。

実際、自分もまた日本との協調重視路線と信じて共和党候補のマケイン寄りでしたが、なんだか今の流れでいくとオバマ氏でもいいかな~という気になりましたよ。どっちもどっち過ぎて、選択肢がないだけですが。。
(ま、所詮他国の代表だもんな)

もしそれこそがロシアの思惑だとしたら、それはそれでプーチン氏の炯眼に感服しますが。
さてはて。。?

Posted by norlys - 2008.08.29,Fri

やるな、ロイター。詳細だな。
日本はまだ健全な国で良かったなと思えるニュースなので、まるっと保存しておこう。

焦点:破たんのアーバン増資に批判、金融庁もパリバをヒアリング 」
(ロイター 2008/08/27 20:21 JST)

Google Newsで検索する限り、現時点でアーバンコーポレーションとパリバのインサイダー疑惑に突っ込んだのはメジャーなマスコミだとロイター、日経だけのような(朝日はロイターソースだからカウントせず)。

そういえば、お隣の韓国は来月早々にもデフォルト(債務超過)来るぞと囁かれていますが、大丈夫なん?
1997年のときはまだ日本もかろうじて財務体力あったからIMF介入をとりなしできたけど、今度は中国に泣きついてください。よろぴこ。

To read whole article, please click "Read more" or go to the corresponding Reuter's web site.

■Related Entry:
アーバンコーポレイション、民事再生法を申請 (2chν速から引用 2008/08/16)

Posted by norlys - 2008.08.28,Thu

北京オリンピックの前にこんな面白いニュースがあったことを思い出しました。

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伊首相、猛暑で開会式欠席?!「50度超えるし湿気多い」

【パリ=山口昌子】ローマ発のフランス通信によると、イタリアのベルルスコーニ首相は29日夜、記者団に対し、出席を表明していた北京五輪の開会式に欠席し、代わりにフラティニ外相が出席すると述べた。首相は欠席の理由について、「北京は非常に暑く、摂氏50度を超えるうえ湿気も多いそうだ」と、冗談めかして述べた

左派系の伊紙、レプブリカによると、欠席は「いかなる政治的動機によるものではない」という。欧州連合(EU)主要国首脳のうち開会式を欠席するのは、ほかにメルケル独首相とブラウン英首相。EU議長国のフランスのサルコジ大統領は出席する。
(MSN産経ニュース 2008/07/30 20:25)
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さすがはベルルスコーニ。
めっちゃ直前になってから突然「だって北京暑いしムシムシしてるからやーだ。外相代わりにヨロピコ。え、政治的な理由なんてないよww」とな。
50℃を超える気温ってどこのイラクだよ(バスラでの58.8℃が観測された世界最高気温)という突っ込みで話題が盛り上がり、おそらくお咎めナッシング。

パンダ貰って喜んでいるどこかの国の首相とは外交上のジョークのセンスが違うな。
だからといってベルルスコーニがすばらしい人物だとはミリとも思わないけどwww

なんでもベルルスコーニは露首相のプーチンとマブダチらしい。腹黒いモノ同士、ウマが合うんだろな。
で、そんな北京五輪の開会式当日に露・グルジア紛争勃発。

もしかしてベルちゃん、事前に情報握っていました?
オリンピックよりもエキサイティングなイベントが起こることを知って、外相を北京に追いやってみました?

実際、EU側の平和維持軍派遣の流れを最初に封じ込めたのはベルル氏とのこと。

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【南オセチア紛争】サルコジ仏大統領が「危機脱出計画」

(前略)欧州連合(EU)の議長国フランスのサルコジ大統領は12日、モスクワ入りし、ロシアのメドベージェフ大統領に即時停戦などの「危機脱出計画」を提示する。13日には外相会議を開催して南オセチア紛争の外交的解決に意欲をみせている。

10日にグルジア入りしたフランスのクシュネル外相は、(1)即時停戦(2)グルジアの領土保全(3)現況回復-を柱とする「危機脱出」計画をグルジアのサーカシビリ大統領に提示し、「ほぼすべての提案で同意を得た」と言明した。
(中略)

クシュネル外相は米国の地域への影響が逆効果になることを懸念して、「EUは紛争解決の第一線にいるべきだ」とも述べ、北大西洋条約機構(NATO)よりもEUによる平和維持軍派遣を示唆した。

ただ、こうした立場にEU加盟国が一致して賛同しているわけではない。ロシアのプーチン首相の”親友”といわれるイタリアのベルルスコーニ首相はEUによる軍派遣には慎重だ。英国は同盟関係から米国の動向に従うとみられる。
(以下略)
(MSN産経ニュース 2008/08/12 10:02)
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出鼻をくじかれたことで、NATO加盟の各国が独自判断でわらわらと艦隊を黒海に派遣。
あれはイタリアの分断工作でしたか。やるなベルルスコーニ。
確かに、あの時点でEUがNATO平和維持軍を派遣しちゃったら、ちょっとシャレにならなかったかもしれん。ロシアのシナリオに加担することになるけど、それはそれでGJかも。
ま、陰謀厨の憶測だけど。

しかしまぁ、あの黒海への各国艦隊の集結ぶりの壮観なこと。
レーダーでミサイルを誘導したり監視したりでき世界中に核ミサイルが配備されているこのご時勢なので、あれはどうも大時代がかった演出に思えて正直、微妙~。

まぁ、平和ボケした自分も「あぁ、大国同士の戦争ってこんな風景なんだ」と実感したので、映像のインパクトは大きかったです。はい。
これでなにごとも起こらずに「いや~、あの時はちょっと見ものだったよね」と笑い飛ばしたいもので。えぇ。Cold Warもいやだけど、Hot Warは勘弁ですよ。まじで。

現在EU議長国であるフランスは当初から強硬姿勢を示してロシアの脅威を喚起し、
ドイツはグルジアやウクライナなどEU/NATO未加盟の東欧諸国を積極的に支持し、
イギリスは積極的には関与せず中立的な立場に留まり、
イタリアは水面下でそーっとEUの足を引っ張る、と。
どの国もアメリカの顔色を伺いながら。

グルジアの領土保全を! とフランス外相が主張すれば、
これは弾圧を受けている南オセチアとアブハジアの住民の安全保障のためだ。コソボがよくて、こちらはダメとはおまいらダブスタだろ、とロシアが応酬。

G8から外すよ! とフランスが切り札をちらつかせれば、
ならばガス供給を止めますが、心の準備はよろしいか? とロシアが応酬。

これは冷戦だ! と国際世論が騒然とすれば、
「われわれは冷戦を望んでないが、恐れてもいない」と、ロシア大統領が強気の主張。

もっとも、この「冷戦を恐れていない」発言の翌日に、「いや~冷戦に勝者はいないしね」と、BBCのExclusive Interviewでメドベージェフ氏はさっくり前言撤回を匂わせるコメント。
あれれ?? 交渉の余地はあるってこと? それともそれすら罠??

さぁ、いよいよ面白くなって参りました。
もともと烏合の衆ですが、EUという国家連合の脆弱性が如実に浮き彫りになってしまいましたよ。

世界中に睨みを効かせる強いセコム(アメリカ)に守られて、ロシアや中東から石油や天然ガスなどの天然資源を買い漁りつつ精製技術を高値でセールスし、東欧や中国の安い労働資源を活用すると同時に販売市場として育成-つまり、おいしいところとりまくり(さらには、LoHSや環境保護目的とやらで産業界への新規参入のハードルを上げまくり)-これらの存在に支えられてきたEU先進国の経済的安定と繁栄に赤信号が明滅し始めました。

それはまぁ日本も同じことが言えるのだけど、地理的・政治的要因と金融マーケットによってEUの方が遥かに恩恵を受けていましたからねぃ。ユーロずっと高かったしな。

さて、どうなるEU?? ワクワクテカテカ(←不謹慎)

烏合の衆だけに決定的に判断が遅くて後手後手に回りつつあるEUの素敵な反撃が見たい。心の底から見たい。
「強硬姿勢だけじゃだめ、お土産もらわないと引き下がらないよ~ん」ってロシアが主張しているのだから、ここで一発ロシアをアっと言わせるようなすばらしいソリューションを提示してくれないかな。

遠く極東の島国からヲチしていると、なんだか今の状況はリアル「銀河英雄伝説」。
優れた独裁者が率いる帝国主義と、自堕落な国民と一部の資本家が富を占有する民主主義の対決という構図が、ちょっち似てるような気がするぞ。

銀英伝においてはヴィジュアル的に帝国万歳派でしたが、現実社会においては、たとえ決断がゴタゴタで遅かろうとも、やっぱり民主主義万歳に一票。
(あぁでもごめんなさい。正直なところ、プーチン様もメドベさんもかなり好みですwwww)

西側の民主主義国家もまぁ資本家階級の搾取がひどいもんだし、ロシアも今は民主主義国家なのですが(名目上)、イデオロギーとしてはまだキレイごとばかりで欺瞞であっても西側社会を支持するわ。
かすかな、本当にわずかな真の民主主義という希望に縋りつつ。

BBCの読者BBSからコピペ↓

Can diplomacy solve the crisis in the Caucasus?
(外交はこのカフカス地方における危機を解決できるか?)
Seven of the world's leading industrialised nations have jointly condemned Russia's decision to
recognise Georgia's breakaway regions. Can tough-style diplomacy bring peace to the region?
(先進主要7カ国が合同でグルジアの一部を分離独立させるロシアの決議を非難。強硬的な外交姿勢はこの地域に平和をもたらせるか?)

んで、現在最も支持を集めているコメ↓
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Added: Wednesday, 27 August, 2008, 11:33 GMT 12:33 UK

I wonder if the BBC or any UK reporter will have the guts to bring up the hypocrisy of Miliband in demanding that Russia withdraw from Georgia while British forces are still occupying Afghanistan and Iraq. Will they also bring to attention the hypocrisy of recognising Kosovo as an independent state while condemning Russia for recognising Abhkazia and South Ossetia as independent states. The US journalists were too gutless to bring any of this up at Condaleeza Rice's media address, your turn BBC

Cannon Fodder
 

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回答としては、ちょっと質問の焦点からズレているのが気になるけど。。
もっと情報を! メディアが弱腰でどうする、西側諸国の欺瞞を暴け、真実を報道しろ! という意見は日本も世界も同じなのですね。
どちらが正しいのか、なにが正しいのか、政治家任せではなく民衆が議論しジャッジする-それは、自分としては望ましい社会のあり方だと思います。

このフォーラムには世界各国の読者からさまざまな意見が投じられ、まさに玉石混合ですが、その点ではBBCでも2chでも同じ。
この言論の自由が保障された体制を望む以上、やっぱり民主主義万歳なんだな。

今回ロシアが西側諸国の喉元に突きつけたのは、武力だけではありません。
現在、人類の歴史はひとつのターニングポイントを通過中です(大げさ?)。
政治的デマゴーグのひとつの終焉を見ることができるかどうか、じっとりと手に汗握りながら行く末を見守りたいと思います。

Posted by norlys - 2008.08.27,Wed

WEDGE(ウェッジ)というビジネス雑誌がありまして、その昔、東海道新幹線のグリーン車の座席ポケットに入っていたと記憶しています(いつのことだか覚えてないけどなんかの都合でこの雑誌を新幹線で手にして、エグゼクティブwはいいな~と憧れた覚えアリ)。

JR東海が母体の出版社なので、昔は東京駅の東海道新幹線乗車口付近にあるロゴがオレンジ色のKIOSK(東海系)でしか購入できなかった記憶もあります。
今は都内地下鉄、私鉄各線のKIOSKでも買えるけど。

たまたま、電車の中でWEDGE9月号の吊広告を見て、こ、これは。。(ゴクリ
敬意? を表して駅のKIOSKで購入しました。

特集一覧。

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特集
■ こんな農協はいらない 
■「環境」をビジネスチャンスと蠢く金融業界の眉唾
■ 五輪後に噴出 少数民族問題で混迷する中国
■ 世界制覇を狙う 原子力ビジネスの課題は
■ 宇宙技術を切り札に存在感ある日本を目指せ
■ アップル、サムソン…日本市場の活用に電機業界の活路あり (←自分的には蛇足)
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さすが硬派なオピニオン雑誌。ざっくり斬り。

内容はまぁ、見出しほどにはセンセーショナルではなくて、たいへんmoderate。
まぁビジネス誌だから、そんなものかな。

あと、月刊誌なのだからもう少し記事が多いと良さそうな気もしますが、新幹線の車内でさらりと読むとしたら、これくらいのボリュームが適当なのでしょう。

WEDGEのサイトから、特集の紹介文をコピらせていただきました。
(URLを見るとどうも最新号が出るたびに、当月号の紹介がざっくり更新されちゃうようだったので。)

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■ こんな農協はいらない 
山下一仁(前農林水産省農村振興局次長)
農協との決別なしに農業は復興しない

農業が危機に瀕している。農家では高齢化による担い手不足が深刻化し、耕作放棄地の拡大にも歯止めがかからない。食料自給率も4割を保つのがやっと。「減反を廃止し米価を下げる」、「主業農家に絞り所得補償を行う」など閉塞した現状を打開する方策は見えている。しかし、それらを実行に移す際に立ちはだかるのが農協という壁だ。農協と政治の持たれ合いの構図が続くようでは、農業は衰退の一途を辿るのみだ。思い切った農協との決別こそが、農業復興、食料安全保障に向けた一歩となる。
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これこれ。びっくり。
だって、日本のマスメディアはもはやJA解体を提言できるほどマトモではないと思っていたので。

JA解体問題って、日本の最暗部だと思っていましたが。
と~きどき泡のように浮かんでは消え、消えては浮かび。。しているけど。
今この時点でこの問題に切り込むのは、勇気あるなー。パチパチ

色々な国際情勢や日本の経済状況を考えたら、早急に対処すべき問題のハズなのに、就任する農水相は次々と事務所費問題を発端に失脚しちゃうんだものな~。。
(まぁ清廉潔白な政治家を望むことは正しいことだとは思いつつ。。)

あまりに巨大利権構造で色々と複雑怪奇過ぎて、もはや農林水産業関係はアンタッチャブルなんだと思っていましたよ。。
なにしろ、日本の食卓だけの問題ではなくて産業構造そのものの問題だし、決して国内問題だけではないし、国土計画やら税制にもかかわるし、JAバンクなどの金融問題、ひいては年金基金などにも絡んでそうなので、そりゃもう色々なところに影響が出まくりだし、巨大利権の百貨店だと思います。

色々な国際情勢とか国内政情なども気になるところですが、農政などは早いところどうにかならんでしょかね。。

山登りに地方に行くと、街道沿いは田んぼと建売住宅がモザイク状になっているところが多くて驚きます。
農地から宅地にするよりも、宅地を農地に戻す方がずっと難しいと思うので。
遊んでいる農地を放置することも問題だけど、そうぽんぽんと田んぼを潰していいものなのかな。。

今後衰退することが目に見えている日本の農林水産業の変化を、このまままんじりと指を咥えて見ているだけで、本当に大丈夫なんだろか。。

ついでに、こちらの特集記事もクリッピング。

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■ 「環境」をビジネスチャンスと蠢く金融業界の眉唾

景気悪化、株価低迷の中、「環境」を数少ないチャンスとして活かそうと金融業界が張りきっている。排出権取引を「ビジネスチャンス」と恥もなく言い切ってしまう、お恥ずかしいロビーイングに、実態は名ばかりの“エコ”ファンド。金融業界が「環境」のために本来なすべきことは、革新的な技術開発にマネーを潤沢に供給することのはず。それをなおざりにしたまま、「環境」を合言葉に、排出権取引にのめりこむ姿をよく見極める必要がある。
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チョット前に、取引銀行のWebバンキングサイトにアクセスしたら、「CO2排出権ビジネスいかがっすか~♪」PRがあってゲンナリしました。

地球環境の保護はとても大事だと思うけど、工場を構える製造業と、電話とPCだけでオッケイなサービス産業を比較したら負担が違いすぎんだな。
製造業は大手資本しか参入できなくなるんだな。
製造業への参入の敷居をあげてしまうと、虚業ばかりが増えてしまいそうな気もするんだな。

だからといって工場が廃液だの産廃を垂れ流していいというわけではなく、やはり基準や法令順守は必要だと思うし、ハードルが上がることでかえって環境保全技術開発が進むという見方もあるけど。
要はバランスなんですかね。

コンプライアンス意識と産業発展のバランスをどうやってうまく舵取りするかということの議論はまだ出尽くしていないと思うのだけど、これは金になる! といそいそとエコビジネスばっかり先行しちゃってもねぇ。。という感じ。

そんなわけで、WEDGEちょっとすごいぞ。
すべての主張を受け入れるつもりはないけど、これらの問題をディスカッションボードに載せただけでも、ほんとすごい、えらい。

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norlys
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自己紹介:
Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。

色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
つぶやき。
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