今年の冬は寒さが一段と厳しいようで。気象のことではなく、経済の面で。
着実に建築不況が進行中です。
事務所にお見えになるお客様の多くが口々に「こうなっては、もはや国が自分たちの敵だ」というような内容のことをおっしゃっているのを小耳に挟むだけで、自分もまたあまりキチンと理解できているわけではないのですが。。
「明らかに失策」とまで言われる今年6月の法改正。
さすがに日本経済全体への影響もじんわりと表面化してきたので、お役人様どもも「あ、これはちょっとまずいかも☆」と気付かれたようです。
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【改正建築基準法】「通常に戻るまで時間がほしい」、冬柴国交相が会見
冬柴鉄三国土交通相は12月4日、閣議後の会見で、改正建築基準法の施行後、
7月以降の新設住宅着工件数が大幅に減少していることに触れ、「建築基準法と
建築士法の大改正を行った。通常のようになるまでには若干の時間がほしい。
温かい目で見守ってほしい」と語った。
また、「都内になると思うが、現場で実情を直接聞きたい」と、視察を検討していることも示唆した。
このほか、建築確認が下りても雪のために着工できない寒冷地の建設業者には、
政府系金融機関による融資などを進めていきたいという考えを示した。
(日経BP KEN-Platz 2007/12/05)
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改正法案施行以来、あちこちで建築関係業者さんがばんばん倒産していますが、「温かい目で見守ってほしい」と。。。そうですか。
わかりました。生温い目で見守ることにしましょう。。
そういえば、10月くらいに建築業界向けに政府金融系セーフティネット貸付をご用意しました~倒産する前にぜひご利用ください~とかいうアナウンスがありましたっけ。
今すぐにでも作業を開始したい現場があるのに建築着工のGOサインがいつまでたっても許可が下りないから業者さんたちが困っているのに、じゃあ借金してでも食いつなげ、だって。。。
意味不明。。
どうせ日本は少子化なんだし、バンバン建物建てもしかたないYO。
まぁ、そういう考えもあるかもしれませんが、建物って住宅だけじゃないですしね。商工業施設の着工・改修が遅れると商工業にも影響でますし。
姉歯事件とか偽装問題とか問題が多いから、いったん建築業界は解体したほうがいいYO。
いやそれはそうかもなんですけどね、今年8月の今回の法改正はちょっとハードランディング杉。書類がむやみに多いうえに瑣末な変更を一切認めないガチガチのプロジェクトって、なんというかまぁ。。
設計ありきという方針は、確かに欧米ではそういう工程の進め方かもしれませんが、現在の日本の事情にはそぐわないようです。
じゃあどうすればいいのか。そういう根本的なところをよりよく改善していくために道標をつけたり整備したりするのがお役所のお仕事だと思っていたのですが。。。むむ。
あと、たとえば一気に建設業界の崩壊が進んだとして、それだけの労働力を受け入れる場所が今の日本にあるのかな。。
不景気スパイラルまっしぐらのような気が。。
いやはや、なにがすごいって、こんな失策を犯しても今のところ誰ひとり責任を負わないで済んでいるくらい行政ってすごいエライんだな。やっぱり権力は握ったほうが勝ちなのか。。
国交省住宅局建築指導課とか、もはや内なるサイレントテロリストなんじゃないかとまで思ったりもしなかったり。。
#この問題についてはよく理解できていない部分が多いので、小耳に挟んだ情報を鵜呑みにして的外れな批判をしているかもしれません。そうだったらごめんなさい。焦らずに、温かい目で見守ることにします。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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