降るか降らないか微妙な降水確率の下で岩場に向かって撃沈…というパターンは今夏散々やらかしているし、後半の連休の沢の予定も怪しいことからここで沢に行っておかないと今年はもう沢に入れないかも…と思い、雨の影響を受けなさそうな地域に狙いをつけて検討開始。
過去にネットで拾った遡行記録を保存してある沢フォルダをアレコレ覗き、アプローチやルートをチェック。いくつか目ぼしいルートを2万5千図で確認している途中で、ふっと視線が左に滑り、目に入ったのが「ヘイズル沢」という表記。
地形が面白そうだし、交通の便も奥日光よりは近そう。
至仏山への西面からのアプローチというのも自分には新鮮。記録を探してみるといくつか出てきて、万が一の場合には日帰りのルート取りも可能そう。よしっ。
渓流釣り師さんの記録も多く、岩魚が釣れるらしい。それなら雨天かもしれない初日は釣りにこうじてもよろしかろ。よしっ。
と、どうにか行程をまとめて直前までバタバタ。
というわけで、行ってきましたレポ。
入渓点からまもなくの小トロ。
水量は足首上くらい。流れは穏やか。
雨量計に観測されない程度の霧雨が時折ぽつぽつ降るけれど、すぐに止むという天気。
ひたひたと歩いて登れるナメ滝。
小さなナメ、小ぶりな函、小さな登れる滝が連続し、飽きさせない。
ところどころ倒木やゴーロが見られるけれど、あんまり気にならない。
二俣までのハイライト。3段の滝。
階段になっている右壁を登りました。快適。
写真で見ると平板だけど、滝上から下を覗くと結構高度感あり。
左壁をへつって取り付いた小滝。
唯一高巻いた滝。15mくらいの垂爆。
強点を突くならば、水流左に可能性がありそうに見えるけれど、上部が悪そう&ぬめりそう。
この辺り一帯は滝から落ちる飛沫が満ちていてうっすら肌寒かったです。
二俣。左俣にかかる滝。
ぺたぺた歩いて滝上に。
右俣にかかる滝は小さくやや暗い印象。
この先すぐの二俣で右沢へ。
ネットで見つけた記録によると、ヘイズル沢は二俣を過ぎると平凡な渓相になるとのことでしたが(その中で、左俣右沢は秀逸らしい、とも)、自分にとっては全然平凡ではありませんでした。
テン場すぐ上に待ち構えていた20mくらい(ロープスケールだと30m強かも)の滝。
正面からフリーソロ。
水流右の流木脇からとりつくルートだと更にやさしそうだったけれど、未確認。
男性的な燧ケ岳とは対照的に穏やかで女性的な山容…だと思っていた至仏山も、西面から見ると岩岩していてカッコイイ。
もっともここは小至仏山と悪沢岳の中間点くらいで、至仏山ではありませんが。
ツメで藪地帯に突入してしまい、シャクナゲとハイマツの藪を漕いで辿り着きました。
登山道に合流した地点で装備を解除し、空身で小至仏山をピークハント。山頂稜線は忙しくガスったり晴れたり。
残念ながら遠望は望めませんでしたが、雲の切れた瞬間に楢俣湖が垣間見え、あぁあそこから来たんだなぁ…と感慨深い気持ちになりました。
沢の装備をザックに仕舞い、笠ヶ岳から咲倉沢頭避難小屋経由で下山。
笠ヶ岳への分岐の手前あたりでは尾瀬ヶ原方面が眼下に広がり、山に囲まれた高層湿原の美しい風景を堪能しました。また、途中にある片藤沼はひっそりと佇む沼地の水面に空と山が映るとても美しい場所でした。
ちゃんとした記録は時間(と気力)があれば、またいつか。
#書きかけのまま放置してしまった9月11日のログ。
久しぶりに晴天に恵まれた週末の小川山。都合により日曜日のみ。
しばらくの間、週末になると雨が降るという悪循環で、その分割合高い密度でジムで登りまくったためか、腰と背中がバリバリでぎっくり腰寸前の一触即発的なピキピキ状態に…。
それでも軽く身体をほぐそうと土曜日は少しだけ荻パンでボル。垂壁メインで身体を伸ばす系のやさしい課題を1時間弱。軽めのボルダーはワークアウトぽくていいかも。
その後小川山に移動して宴会に合流。満月に近い月の灯りがきれい。
翌日の朝一番は「予期せぬプレゼント」のあるお殿様岩へ。
「ワイドっぽい」ルートなら触ったことがあるようなないような…だけど、ガチンコワイドクラックは未体験ゾーンなのでコワ楽しみにいざ岩場へ。
「見たらわかりますよ~」「うん見たらわかる~」というポキ氏とモビ氏のお言葉のとおり、まさしく見たらわかるそのシチュエーションと割れ目の存在感。。
見た目にかなり圧倒されてしまったものの、どのみちいずれ登ることになるのなら…と一番乗りを名乗り出たところ、ありがたいことにオンサイトトライをさせていただくことに。
結論から言うと残念なことにダメでしたが、とても楽しいルートでした。
小川山に限らず、星付きの人気ルートはやっぱりどれもいいルートです。次の機会があったら今度こそRPしたいなぁ。というかOSしたかった…とほほ。悲しい。
しかも、まさかのデカキャメ6番を残置してしまいそうになり、ポキ氏にサルベージしていただきました。ポキ氏をビレイしてくださったアフロ氏ともども、本当にすみません。ありがとうございます。
あと、OW登りやらルート取りやら、とにかく勝手がよくわからず粘りまくり、1本登るのに長い時間をかけてしまいました。ビレイしてくださったマニヨン氏にもすみません、ありがとうございました。
(そんなこんなで、笠ピンに向かう時間がなくなってしまい、申し訳ありませんでした。。。)
この1本でかなり消耗してしまい、しばらく呆然自失の抜け殻状態に。。
午後はお姫様岩にある「ネイキッドクラック(5.10a NP)」にトライ。懲りずにオンサイト狙い。
とはいえ、こちらはカム情報をもらっていたので微妙なところですが。ま、いいか。
ところどころにあるナイスなホールドやスタンスを拾ったり、ずりずりと前進して、なんとか汗だく汁だくゼイゼイになりながらも無事に完登。
翌日は背中と脇の下がバリバリに筋肉痛になったものの、逆に腰の痛みは解消されました。不思議。
***今回登ったルート***
20110911
/*小川山 お殿様岩
・予期せぬプレゼント(5.10a NP)-ワンテン。残念。。超有名ルートだけにモゾモゾもがきつつも一撃したかった。共に旅をしようと思っていた6番がまさかのスタックで手詰まりになり、その先はチョック状にしか決まっていないカム…で、メンタル折れて思い切れなかったのが敗因。とはいえ、本当に楽しいルートでした。
/*小川山 お姫様岩
・ネイキッドクラック(5.10a NP)-OS。セットするカムについては事前に小耳に挟んでしまいましたが、まぁ一応OSということで、はい。
とりあえず、フリーの記録。
今年5回目の小川山は8月28日(日)。
沢の予定が雨のため中止になり、土曜日に荻パンでボルった後に韮崎で温泉に入り、宴会に合流。
この時点で翌日の川上村の天気予報はほぼ終日弱雨。
朝イチで廻り目平に到着すると青空が広がりギラギラと眩しい陽射し。ただし西股川対岸エリアは黒々とびしょ濡れの模様。
乾きが早く、大人数でも楽しめて、いざ雨が降っても撤収が楽なエリアはどこかいな…と、駐車場でかなり逡巡した挙句、なんとなく成り行きで西股沢を渡渉して弟岩へ。
第1陣が登り始めてまもなくパラパラと断続的に雨が降ったり止んだりする中、順番にTRで岩を触り、お昼頃には本格的な土砂降りになったので撤収。
塩川ダムに着いたら雨の跡はどこにもなく、ジリジリと暑い夏日だったので、駐車場で濡れモノを乾かし韮崎で温泉に入って帰京。
次の週の会山行も台風12号の影響により中止。今年の週末はほんとうに雨ばかり。。
幸い今年は全日程を通じて好天に恵まれました(途中でパラリと夕立はありましたが)。
広河原の先、小倉沢出合手前から入渓し、淵を泳ぎ渡渉しまたはヘツリ、巨岩を乗越し高巻きをし、いくつもの沢や滝を分けるうちに水が細くなりやがてパタリと水が涸れる地点に至ったときは、川の一生を見届けたような気持ちでいっぱいになりました。
いざ記録を書き始めたら迸る勢いでつんのめりそうになるのだろうけれど、今はあまり時間がとれないので、とりあえず写真を少し。
THE 濁流。
上の写真の取水口脇から覗き込んでパシャリ。
とても深いのに水底が透けて見えるほどの透明度。
見るほどに吸い込まれそうな美しいエメラルドグリーン色の水。
ドキュメント THE 大黄河、みたいな。
双六谷の静と動の二つの面を並べてみました。とりあえず。
※2011/8/19: 林道等の下調べをしてした際に大いに参考にさせていただいた「林用軌道跡解体新書」さまのサイトを久しく拝見したところ、写真の構造物の名称は広河原取水堰ではなく双六川ダムでした(汗)。訂正。。
気象衛星図を見ると雨雲はしばらく吾妻地方に留まっていそうだったので、転進用に準備しておいた根羽沢大薙沢へ。この沢は、まだ沢を始める前のずいぶん昔にネットで記録を見て以来ずっと気になっていたところ。
沼田市街から片品村へ入ると青空が広がり始め、よい感じ。
ただ、尾瀬周辺はここ数日夕方になるとみなかみ北部以上にゲリラ雷雨が活発になっていたところ。何時までお天気がもつかな…、まぁ谷川方面と比べれば地形的に増水の心配は少ないから、とりあえず行ってみよー! と、大清水の駐車場で遡行準備。
ただし、含金銀石英脈の地層ということで、別に金の塊がゴロゴロ転がっているわけではないそうです。よくわかりませんが。
でも、変哲のなさそうな岩盤を掘削して金やら銀やらを精錬して…と、ずいぶんと昔からやっていたんですよね。すごいな。一体どうやって?
下に大きな釜があるのでドボンしても大丈夫だろう…と、細かいスタンスを拾って右壁を直登。
帰りは左岸の側壁を伝って降りました。
右岸に軌道跡を辿る高巻き道があるらしいけれど未確認。
H鋼を組んだ軌道跡。その下の斜面にはおそらく以前の軌道だった木材がごろり。
急速に寒気が入ってきたのかと思って、一瞬戸惑いましたが、ここを抜けたら空気がぬるくなってホッ。
「これはナメてるね~」「だいぶナメ過ぎでしょう~」とお約束の会話を交わし、ヒタヒタ、ぽくぽくと歩いて顕著な二俣から左俣へ。
途中は樹林に覆われ岩の苔むした奥秩父の小沢のような様相で、特にイベントもなく距離を稼ぐ。
とはいえ、石英鉱脈やガレの押し出しに金属結晶を含む青銅色の粘土があったりと地層の変化がなかなか楽しい。根羽沢は以前「粘沢」という表記だったらしいけれど、なるほどその由来はこれかな。
この先はもう滝がないのでしばし休憩。赤谷用に買っておいたビールをプシュ。
左から入るナメの水流を分けると水量がぐっと減り、足場はガレガレに。
水流を詰めるべく最後の分岐を左入り大ガレの急登をツメて樹林帯へ。藪漕ぎなし。(ここでツメた先を真っ直ぐ進んだところ燕巣山方向に向かってしまいそうになったので、右に右に回り込むように進むか、最後の分岐を右に入ったらどうなんだろう…ただガレを詰めた先の踏み跡は結構しっかりしていたしなぁ…(悩)
残念ながら、日光白根は雲の中。
立ち木に赤テープが二重に巻きつけられた箇所から顕著な踏み跡を辿り、右俣への下降開始。
右俣上部は左俣よりも上部が開けて明るく、至るところにガレの押し出しあり。あと雪に運ばれたと思しきゴーロがゴロゴロ。
ここのところの雨で地盤が緩んでいるだろうから、落石があったら厭だな…と思いながらぽくぽく進む。
と。
写真では見たことあるけれど、百聞は一見にしかずなんだな、と。
灰青色の岩に茶色の縞がある溶結凝灰岩のナメ床。
虎毛の沢に似ているような気もする。
幸いにも午後になってから雲が減り、夏の日差しがキラキラと水面に反射して美しかったです。
朝、道を分けた左俣との分岐に戻り、ひたすら下降。遡行しているときよりも、上から目線がある下降の際の方が、下流部にもナメが多いように思われました。
懸案だった6m滝もロープを出さずに降りることができ、今一度鉱山の軌道跡を右手に見たら、朝入渓した広場に到着。
ツメの藪漕ぎもなく、癒し系のナメ沢を1日中ぐるりと辿るという行程は、癒し系の沢好きにはたまりません。
お天気も、結果として概ね曇りときどき晴れで夏の眩しい陽射しが開けたナメ床を照らす、気持ちの良い一日となりました。遡行を終え、花豆ジェラートを食べ、駐車場で片づけをしてさぁ温泉へ…というところでザーっと土砂降り。タイミングに恵まれてラッキーでした。
根羽沢鉱山が栄えていた時代には小学校や映画館があったとのことですが、多くの人がそこで生活を営んでいた跡は、今回歩いた範囲ではまったく見かけませんでした(鬼怒沼方面への登山道にあるのかも)。
入渓まもなくの地点に古そうなジュースの空き缶の欠片が土中に埋まっているのを見かけたくらい。
人間がそこで活動した痕跡は、いずれ跡形もなく消えてしまう儚いものなんだな…と、思ってみたり。
※帰宅後、改めて根羽沢のことを調べていたら、植物学者であり登山家でもあり尾瀬の保護に尽力された「尾瀬の父」である武田正久博士のことに言及されている記録を多数目にしました。1907年7月9月に大薙沢を遡行し、翌10日に四郎沢を下降し丸沼に至った記録が博士の著作「尾瀬紀行」に記されているそうです。
週末は小川山へクライミング。夏の週末はとかく忙しない。
毎日が日曜日だったらいいのに…(真剣)。
ほどよく人もまばらで眠気を誘うほど涼しく心地よい岩場で、運よく狙い目ルートが空いているという、なんだか手持ちの運を大分使い果たしちゃったんじゃないかな…というくらいラッキーな状況で、のんびり楽しくクライミングを満喫しました。
今回は西股沢の水量が多く、どぼん必須な感じだったので2日間とも裸足で通過しました。
冷たくて気持ち良し。帰り道は、ジャバジャバ歩いた方が足の裏もきれいになっていいかも。
ご同行くださった皆様、ありがとうございました。
***今回登ったルート***
20110723
/*小川山 兄岩
・ピクニクラ(5.10b)-再登。途中苦しくも長くて楽しいルート。ただ、中間部のルート取り、前回もあんなだったかなぁ…。落ちないことをいいことに粘りまくり。Tさん、長時間のビレイありがとうございました。
・Sunday(5.9)-RP3。前回泣きが入って途中で降りたルート。小川山の5.9の中で一番難しいという評判は本当だと思います。でも登れてよかった~。
・八王子ルート1Pの右(5.7)-再登。以前八王子ルート1Pだと思って登った短いルート。実は八王子ルート1Pは左隣のクラックでした。なんであの時は見出せなかったのだろう。。謎。
20110724
/*小川山 マラ岩
・ムードはいい線(5.9)-OS。目立たない場所にあって登る人も稀なルート…のはずなのに、この日は大盛況。
下部核心が緊張。クラックの色々な要素がぎゅっとてんこ盛りで面白かった。思ったよりもジグザグせず、ロープの流れも悪くない。
/*小川山 妹岩
・カサブランカ(5.10a)-再登。折角空いていたので再び登ってみました。2回目ならば楽になるかと思いきや、そうかもしれないけれど、そうではなかったような…。とはいえ、本当に良いルート。
/*小川山 上の姉岩
・アニマライズ(5.10c)-MOS。珍しいことにマスターオンサイトトライ。出だし核心。上はフェイス。トポに「7本目のクリップに注意」とあり、その辺り岩が特に脆そうでボルト位置が限定されたものと思われるけれど、ボルト位置が不自然なので途中にカムを打って対処
・ジャングルフィールドガイド(5.10a)-MOS。クライミングの原点に帰るようなルート。アルパインⅣ級くらい。どでかい浮石があった。
下の姉岩の岩の脆さは見るからに…だけど、上の姉岩も★付きルート以外は岩が脆くてヒヤヒヤ。ヘルメット必須かも。終了点からの見晴らしは最高。
海の日の3連休(7/16~7/18)は北アルプスを縦走。
1日目:新穂高~槍見~笠ヶ岳(テント泊)
2日目:笠ヶ岳~大ノマ乗越~双六小屋~樅沢岳~西鎌尾根経由で槍ヶ岳~南岳(テント泊)
3日目:南岳~南岳新道経由で槍平小屋~新穂高
海の日の連休は北アルプスを縦走というのがここ数年の定番。
去年は穂槍の縦走を計画し、可能であれば双六、笠ヶ岳方面へ足を伸ばそうと目論んでいたものの、初日に奥穂へ向かう途中に雷雨に捕まりビバークを余儀なくされ槍ヶ岳から下山。
なので、去年行けなかったルートを歩こう~というのが今回の趣旨。
今回は幸いにも3日間とも好天に恵まれ、槍ヶ岳周辺以外は行きかう人もそれほど多くなく、目に染みるような展望を楽しみながら、苦しみながら無事にぐるりと完歩しました。
もしもどこが一番よかったかと問われたら答えに困る程、どこもかしこも印象的でした。
ついでに、去年のお盆に計画して雨で入渓できなかった双六谷の上流部の様子とか、今年のGWに雪庇の状態が悪く鏡平に迂回した大ノマ乗越とか、「辿り着けなかった場所」を通過してリベンジを誓ってみたり。
そのときにダメでも、いつかいこう~と思える場所への気持ちが残るから、それはそれでいいものかも。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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