週末は守門岳で(なんちゃって)山スキー。
里では桜の花がひらひらと舞い散る季節。陽射しもぽかぽかと暖かい土曜日、冬靴が暑い蒸れる~とヘタれながら集合場所へ。
車で関越自動車道をひた走り、関越トンネルを抜けると文字通りそこはまだ雪国。
車中騒然(といっても3人だけだけど)となって、いやがおうにもスキー気分が大盛り上がり。
小出ICで高速を降り、スーパーで買出し。その後、某所でテントを張って宴会。幹線道路には雪は残っていないものの、まだ田んぼは雪に覆われていて、外の空気もヒンヤリ。
うわ~すっかり気分は春山で、寝袋も3シーズンしかもってきてないや…ビビリまくりの自分は、テントの真ん中を陣取らせていただきました。ありがとうございます。
それでもさすがに4月。テントにみっちり人がいたためか意外と暖かく、むしろ暑くて夜中に何度か目が覚めました。
日曜日は朝5時に起床。外はすでに明るく、日の長さを実感。
道の駅「いりひろせ」で朝食やら朝の身支度。
意外と暖かい夜とはいえ、まだここの湖は全面凍結中。
水ぬるむ春~は、まだもう少し先でしょか。
湖のはるか向こうに本日の到達目標点である守門岳の大岳が見えました。う~む、遠いなぁ~。
ところで。
この道の駅いりひろせの案内図を見ていたら、駐車場脇に「心霊スポット」という表示が。。
オフィシャル心霊スポット?
ものすごく気になります。
まぁ心霊スポット訪問が目的ではないので、さっくりと登山口に移動。
7時前に二分の除雪終了点の駐車場に到着すると、すでにほぼ満車状態。
歩き、スノーシュー、山スキー、山ボードの人たちが続々と歩き出していました。
去年、GWに守門岳を訪れたときは、二口の駐車場まで車で入れたし、周囲はすっかり雪が解けていましたが、春先の1月の差は大きいもので。
道路の脇はまだ雪の壁。
それでも、日一日と雪がどんどん解けていく春なので、1週間後の風景は別物かも。
7時20分に、二分の除雪終了点から歩き出し。今回、山スキー2名、なんちゃって山スキー(ゲレンデスキーとブーツを背負ってGo)は4名。
二分の駐車場から除雪された車道(車は進入禁止)を歩き、猿倉橋を渡ったところから左手に入り、大平へ。大平の台地に上がったところで、早速小休止。
山スキー隊の二人は、ここでスキーにシールを装着。
大平から稜線に上がって歩き続け、保久礼小屋前を通過したのは9時25分。
保久礼小屋は相変わらず陰気なたたずまい(失礼)。3月はまだすっぽり雪の中だったとか。
保久礼小屋から先しばらくは傾斜が厳しい樹林帯の中。足元には雪がたっぷりとはいえ、快晴の一日でとにかく暑い~。
10時5分にキビタキ避難小屋を通過。
こちらは半分雪に埋没中。入り口は雪の下です。
避難できません。
へばってちょこちょこと休憩を取りながらも、ぐんぐんと高度を稼いでいくと、段々と残雪が深まり、相対的に周囲の潅木が雪の下になって見晴らしが開けてきました。
晴れ渡った空の下、まだまだ真っ白な雪に覆われた越後駒ケ岳や八海山の姿が美しいです。
わ、あんなところにスキーのトレースがある~とか、あそこに人がいるよ~、あっちの山はまだまだ雪がいっぱいあるね~と周囲を見渡してみたり。
しばらく登り続けると、右手の上方に守門岳の雪庇がチラリと顔を覗かせていました。
どうりでツボ足のトレースが右に寄っていると思ったらw
うれしくて駆け寄ってしばし、ほぅ~。
またしばらく登り続けると、今度は左手に、守門岳大岳山頂から網張山に続く稜線の雪庇が見えてきました。
なるほど、今度はトレースが左寄りになっているのは、そういうことですなww
すごいぞ雪庇~と楽しくなって参りました。
それにしても。。風景は絶景で絶品で、お日柄もよろしくて、飽きることはありませんが、けっこう山頂遠い。。
ひたすら空と雪の間を目指して、歩き続けることしばし。
11時半に、ようやくのこと守門岳大岳山頂に到着。
←大岳から守門岳(袴岳)方面をパチリ。
自然の造形美にうっとり。
→
大岳から網張山方面をパチリ。
去年GWに訪れたときは、雪庇の根元に亀裂が走っていたので、危険範囲が特定しやすかったのですが、現時点ではどこまで足を進めていいのかノーヒント(怖。
守門岳は、「東洋一」と言われる雪庇が有名らしく、山頂もかなりの賑わいでした。
たしかにすごい雪庇。その名のとおり「雪」の「庇」です。
ただ、大岳の稜線の雪庇は大岳山頂からは見えないので、いつかは袴岳まで行ってみたいな、と。
山頂でお昼ご飯を食べてのんびりと過ごし、なんちゃって山スキー隊もスキーを装着し、12時20分に下山開始。
山頂付近は木が完全に雪の下で、スキーで滑る分には傾斜もさほど急ではないので、素晴らしく快適。
あぁ、あんなに一生懸命登った道も、下りはあっという間。
写真を撮ろうとカメラを構えている間にも、どんどんみんな滑り降りていってしまい、すっかり豆粒状態。。。
ただ、雪がかなり柔らかいので、ショートスキーで滑っている自分は浮力が足らずに、ツボ足の跡にスキーを取られたり、小さいクレバスに踏み込んだりしてしまいましたが。。
登りの歩行時間もそれなりに長かったこともあって、下山もなかなかロングルート。
変化に富んだコースを満喫し、初春の里に戻ったのは14時10分。
1本が貴重な山スキー。これだけ滑ればかなりお腹いっぱいです。
お天気が良くて、ほんとうに楽しい春山スキーでした。
みなさま、お疲れさまでした。
小出のあたりは里の風景も素敵だし、どの山も懐が深くて心底癒されます。
なんだか心の原風景のようです。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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