週末は小川山でクライミング三昧。三昧というほど数は登っていませんが、約7ヶ月ぶりに小川山の花崗岩を堪能しました。
4月下旬にはまだ山の麓にも雪が残っていたそうですが、今では山の上のほうにちらほらと雪の名残が点在する程度。川上村の特産品である高原レタスの苗植えが最盛期。
土曜日の朝、川上村にあるナナーズで買出しを終え、いざ廻り目平キャンプ場へ。ゲート入口脇にある金峰山荘周辺にはすでに車やテントがちらほら。満員御礼とまではいかなくとも、かなり盛況。
いつも場所が空いていたのでテントを張り、夜の宴会用に薪を集め、荷物をまとめた後、いざ岩場に出陣。
まずは昨秋の宿題である「小川山物語(5.9)」のある兄岩へ。
雪解け水のために水量が増していて、渡渉ポイントを探すのにちょっと難儀。水が冷たいのでドボンしたくないし。。
兄岩に到着すると先行パーティの方々が登り始めたところでした。しばらく時間がかかりそうだったので、母岩の様子を偵察しにいったり、コーヒーを飲んだりして小一時間ほど時間潰し。
小川山の人気ルートの最大の核心は、なんといっても順番待ち。仕方ないけどね。
ルートが空いたので、では早速とY君その1がリベンジを果たしに登り始めたところで、なんと雨がパラパラ。
うげげ。いくら傾斜がそれほど厳しくないルートとはいえ、さすがに雨に濡れたらシビアじゃろと、ビレイをしながら「降りてきてもいいよ~」と声をかけるものの、立ち止まる気配はなし。
無事に終了点まで到達し、見事リベンジ成功。ロワーダウン後いわく、「そんなに降ってたの?全然気がつかなかった」とのこと。
いや、そんなはずは。。。クライミング中はアドレナリンでまくっているから感覚が違うのかな。
雨はほどなく止み、粒子の粗い花崗岩だからか多少の雨は岩に吸収されてしまい、まぁ登れないことはなさそう。というわけで、続いてY君その2がトップロープでトライ。
途中で「疲れた~」と言ってお休みテンションを1回かけただけで、核心箇所も順調にするすると登っていきました。ううーむ。すごい成長っぷり。あっという間に抜かされそう。。
続いて自分もリードでトライ。雨がパラついた直後なので、心理的にいや~な感じ。
振り返れば眼下に金峰山荘のロッジが見えたりして見晴らしも抜群で、すっきりした良いルートなんですが、いかんせん長い。。スタミナのないヘタレクライマーには辛いっす。
「これを宿題にしたら、また登らなくちゃいけない~><」という精神的なプレッシャーに背中を押されて完登したような。とにかく終わればスッキリ。(`・ω・´;) b は~
その後、母岩に移動して、「ジャックフロスト(5.9)」と「レッドストーム(5.10b)」を、Y君その1がマスターで登り、Y君その2、自分が回収という順番で立て続けにみんなでOS(Y君その2と自分はフラッシュだけど)。
どちらも短くてガバの多い、小川山にしては甘めのお買い得ルート。
レッドストームは3ピン目の直下にアンダーの浮石があって、これは使えないので注意。
Y君その2が一気にグレード更新。って、自分のOSグレードに並ばれてしまいましたよ。
まぁ、成長曲線はひとそれぞれですので、自分はぼちぼちっとpian、pianoで参ります。
母岩を登り終えた直後に、再び雨。いきなりの本降り。時刻も5時半だったので、本日はこれにて終了。
テン場に戻り、雨が止むことを願いつつ、テントの中で乾杯。つまみのポテチがあっという間に空に。クライマーとしてはどうなんよ?w
ポテチをつまみ終えても、まだお腹が空いているので、テントの中で鍋。そうこうしているうちに雨が止んだので、焚き火を起こして大宴会(といっても3人だけだけど)。マシュマロ+チョコを焚き火であぶって、マリービスケットに挟んだらおいしすぎ、ソーセージも肉もうますぎ。焚き火最高。(クライマーとしてはカロリー摂取過剰だろ、おいww)
その後、三度雨が降り出したのと、すっかりヘベレケのうえに疲れが溜まったので10時半頃には就寝。
翌朝目が覚めると、外は晴れ。良かった。
それにしても背中が痛い~。ジムのガバホールドと外岩のカチは筋肉の使いどころが違うようで。
朝ごはんを食べて、8時半にキャンプ場を出発。トイレの前でばったりFさんに遭遇。
当初はソラマメスラブ方面に出かける予定だったけれど、Fさんが一緒なら~ということで、さくっとマラ岩方面に変更。
Fさんがアップを兼ねて、Y君その1のために「レギュラー(10b/c)」にヌンチャク掛け。どう見てもこのグレードにしては辛そうな。。面白そうだけど。。
レギュラーをアップで登ろうとする12、13級のクライマーさんたちが続々と集まってきたので、いったん卒業試験(5.10b*)に退避。(*100岩には5.10aとあるけれど、その後改訂されたらしい)
卒業試験の岩場は午前中は日当たりが悪く、下部に染み出しがあっていや~な感じ。
なんとなくモチがあがらず、なんとなく姉岩方面を散策にぶらり。
踏み跡らしきところを辿っていくと、ペツルのボルトや終了点があちこちに点在。姉岩は100岩にトポが載っていない比較的新しいエリアなので、閑散としていて良さそうなのですが、いかんせんトポがないです。
岩峰の上部から、まだ緑の薄い小川山全景を展望。絶景かな、絶景かな。
木々に遮られないので、ガマルートを登っているパーティの様子もバッチリ。
なんかハイキングにきたみたいだと、また~り気分で荷物をデポしたままの卒業試験に帰還。ぼちぼち岩も乾いてきたようなのでと、Y君その1がヌンチャクを生やしてくれました。
モチが上がらないまま自分も取り付いてはみたものの、1便目は核心箇所でテンション。さらに、核心その2でお疲れ防止テンション。
終了点まで登った後、本日その他に登れるルートもなさそうなので、ヌンチャクを残してロワーダウンして、しばらく休憩。
その間、Y君その2がセンター試験をリードでフラッシュOS。おめ。
しばし休憩の後、卒業試験2便目にトライ。
2ピン目にクリップして、いざ核心。1便目のロワーダウン時に確認したとおりに、スタンスとホールドをとったら、なんとか3ピン目にクリップ。ほ。続いて、先ほど確認したムーブを再現したら、なんとか4ピン目にもクリップ。
いったん岩の左側にトラヴァースして、休憩。核心を越えたのだから、これは登らないと~…と、自分を追い詰めながら、なんとか無事にRP。ほっ。(・ω・)ノ
終了点で結び替えをしながら、「あぁ、もうこれでこのルートを登らなくていいんだ~」という妙な安堵感でいっぱいに。石英の結晶が指皮に食い込んで、効きは抜群だけど痛いのなんの。
↑無事に卒業~。あまりに集中したせいか、ホールドやスタンスの位置やムーブをくっきり覚えてしまいました。夢に見そうです。
奇しくもちょうど1年前、2007年5月に小川山を訪れたときに卒業試験をトップロープで触ったもののちっとも登れる気がしなかったのだけど、地味~にグレードアップしているんだなと実感。
でもこのペースでは、12台はおろかイレブンですらいつの日になることやら。。(´・ω・`)
お昼ごはんを食べて、ではイザとレギュラーに移動。
午前中にレギュラーで順番待ちをしていた12クライマーさんや13クライマーさんたちは、お目当てのルートに散ってしまい、誰もいません。チャーンス。
Y君その1がホールドを確かめつつトップアウト。無事にヌンチャクを回収できたので、本日はこれにて店じまい。Fさんに挨拶してマラ岩を後にしました。
テン場に戻って片づけ。4時半には廻り目平キャンプ場を脱出。
3人で合計7本しか出していないのに、もう夕方だもんな~。
岩場の時間は本当に濃密で流れが早くてあっという間。まるで不思議な空間に迷い込んだような気分。
さて今年はあと何回遠征できることやら。。?
マルチのルートも行きたいなぁ。。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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