ほったらかし気味のブログを久しぶりに更新。
先日、海外通販で30%OFFと特価になっていたシングルロープをポチリ。PetzlのFuse、φ9.4mm×60m。
予想はしていたけれど、届いていたものを見ると細っ!
ダブルロープ? と見間違えるほどではないけれど、やっぱり細い。シングルロープなのにDMMのバゲットのスロットに対応する(はず)の細さ。
さすがにこの細さになるとGri-Griやルベルソ(旧モデル)の対応外のロープ径。一方で、ルベルソキューブとの相性は良いらしい。
細いうえに軽い...はずで、現在使用しているロープと比べると約500gの軽量化。その差500mlペットボトル一本分。正直なところ、全体を持ってみた限りではあまり軽量化を実感できず。実際に使ってみたら違うのかも。
一番最初に購入したシングルロープはEdelweissのEmotion、φ10.5mm×50m。今となっては重くて太いタイプのロープになるけれど、トップロープを張っていただいたり、短いルートをリードでトライし始める頃の用途としては最適でした。
現在外岩で使用しているのはEdelweissのOn Sight、φ9.9mm×60m。
やや硬めの手触りだけど、登っている分には硬さはまったく気にならず、フォールの際にも伸びすぎずすんなりと衝撃を吸収してくれる安心感の高いロープ。
こちらのロープは、末端に近い部分のシースが硬くなってきた&一部擦り切れ気味の箇所があって少々不安。
なので、末端を切って50mロープにしてしまう予定。
ジムの残置ロープはMammutのPromo、φ10mm×40m。ドライ加工されていないためお買い得な価格設定だったもの。
最初からしなやかで、使い続けてもさほど変化がなくとても扱いやすいロープ。もっとも室内オンリーでの使用だから、他のロープと比べられないけれど。
ジムで10m前後のルートばかり登るためかシースがぶよぶよと真ん中に寄ってしまい、ATCスポートとかベルソでロワーダウンさせてもらうと、ぶよぶよゾーンでロープが激しく詰まります。ビレイしてくださる皆様、すみません。。
***MEMO***
<Edelweiss EMOTION 50m>
Diameter - 10.5 mm
Weight - 70 g/m
Elongation 5-80 kg - 7,4 %
Impact force - ~ 8,80 kN
Falls / Average of tests UIAA - 11
<Petzl FUSE 60m>
Diameter: 9.4 mm
Weight: 56 g/m
UIAA falls: 6
Impact force: 8.25 kN
Elongation:
- dynamic: 34.4 %
- static: 7.2 %
% sheath by weight: 33.3 %
<Edelweiss ON SIGHT 60m>
Diameter - 9.9 mm
Weight - 64 g/m
Elongation 5-80 kg - 7,0 %
Impact force - ~ 8,40 kN
Falls / Average of tests UIAA - 8
<Mammut PROMO 40m>
Weight per metre 68g
UIAA fall rating 6
UIAA impact force 9.5kn
static elongation 8.2%
non-dry treated
インパクトフォースのUIAA規準はシングルロープの場合12KN以下。12KN以上の衝撃荷重が加わると人間の身体がもたないらしい。なので、ダイナミックロープの場合には、強度が高いことと同時に衝撃吸収力にすぐれていることが重要、らしい。
こうしてスペックを並べてみると(て、そんなにサンプル数は少ないけれど)、自分が実際に使ってみた感想は意外とロープの特性そのまんまなんだなぁ。。と、思う。
ペツルは取り扱いシングルロープの種類が3つと少ないのでメーカーのカラーが判断しにくいけれど、スペックの数字を見る限り、基本的に傾向はエーデルワイスと同じような感じかな、という印象。
シースの比率は控えめ=コアは太目にして強度を出し、手触りとしてはやや硬め、ほどほどに伸びてほどほどに衝撃を吸収する、という感じ(かな?)。
たとえば、買ったことがないのでここには挙げてないけれど、ベアールのロープはインパクトフォース低めで静的伸び率が高めになっていて、ロープが伸びることで人体への衝撃荷重を極力抑えるという方向性が顕著。
マムートは高いシース率という点でベアール製品に似ているけれど、インパクトフォースはベアールと真逆でやや高めの設定。シース率が高いと手にしたときに柔らかいロープと感じるけれど、マムートの場合はスペックを並べてみると実は案外硬めに設計されているのかなと思う。
もっとも、実際に購入する際の決め手は、スペックがどうのこうのよりも、店頭での価格が一番だったりするわけですが。。
人気のアルパインルート、北岳バットレス。
先日生じた落石により岩壁下部でビバーク中の方がお亡くなりになられました。ご冥福をお祈り申し上げます。
この落石は、枯れ木テラス上部で発生した大規模な崩落によるものだったと判明。
---------------------------------------------
人気登山ルート一部消失 北岳バットレスで大規模な岩盤崩落 南ア市などは入山自粛呼び掛け
ロッククライミングの名所として知られる南アルプス北岳の山頂東側のバットレス(大岩壁)で男性が落石を受けて死亡した事故は、バットレス第四尾根の通称「枯木(かれき)のテラス」付近で起きた大規模な岩盤崩落が影響していることが13日、山岳関係者への取材で分かった。関係者によると、落石規模は縦30メートル、横40メートル、深さは少なくとも20メートルに上るといい、最も人気のある第四尾根の登攀(はん)ルートは一部消失した。同日にはクライマー3人が身動きできず、ヘリコプターで救助された。南アルプス市などは、バットレスへの入山自粛を呼び掛けている。
死亡事故は、10日午後9時半ごろ、バットレスでテントを張ってビバークしていた岐阜県の会社員男性(42)に落石が直撃、死亡した。南アルプスで山岳救助活動に取り組む大久保基金の会などによると、大規模な岩盤崩落は標高約3千メートル付近のバットレス枯木のテラス近くで確認。崩落した岩盤は少なくとも2万4千立方メートル。崩れた岩盤は枯木のテラスから、第四尾根の下に位置する標高約2500メートル付近の大樺沢ルートの左俣に達していた。
13日朝には、第四尾根でクライミングをしていた県外の男性3人が枯木のテラス付近で立ち往生。南アルプス市消防本部へ通報があり、要請を受けた県の防災ヘリ「あかふじ」が救助した。県消防防災課によると、3人にけがはなかった。崩落の影響で枯木のテラス付近より上に登攀できなかったという。
基金の会の清水准一会長は「長年風雨にさらされたことによる自然崩壊の可能性が高い」とみている。ルートの一部が消失して危険なため、同会は岩盤崩落を知らせるチラシを作成、各山小屋などを通じてクライマーに注意を呼び掛けている。
バットレスのほか、登山道の破損が確認されている大樺沢ルートの左俣付近でも小規模な落石がある。南アルプス市などは、大樺沢ルートの左俣登山道は避け、右俣ルートを利用するよう呼び掛けている。南アルプス署も今後、広河原などに看板を設置し、周知していく。
日本山岳協会は「今後も岩盤崩落の可能性があり危険。沈静化には時間がかかる」として、協会のホームページを通じて各地の山岳団体などに注意を促す方針。
南アルプスでの大規模な岩盤崩落は1981年、今回の現場から数十メートル下の第四尾根で発生。2004年には間ノ岳東斜面でも大規模な崩壊が確認されている。
(山梨日日新聞 2010/10/14)
---------------------------------------------
自分は今年の8月にbガリー脇のぼろいルンゼから4尾根を繋げて登りました。
4尾根ルートは岩も硬くすっきりとしたとても快適なルートで、また来たいな…と思っていたのですが。。
いつかは中央稜継続…どころか、4尾根自体が登攀できない状態になってしまったとは残念です。
仕事ではなくて、クライミングや山関係の人たちとの呑み会が2回。
だから、街で呑んでいるというのに主に山の話ばかりで楽しかったので、それはそれでよし。
月曜日はクライミングスクールの皆さんと呑み会。
スクールの皆さんのお話を伺うと、やはり皆さんそれぞれにかなり山歴が長くて、色々な山で色々な活動をされてきているのでおもしろい。
昨日、水曜日は山の会の創立記念パーティ。
プロジェクターに映し出された昔の写真を眺めながら歓談。八ヶ岳や谷川など、山の風景は今となんら変わらないのに、そこに写る人の服装やギア類でなんとなく時代を推測できるのが面白い。
10年経って今の自分たちの写真を広げたら、あぁ! なんかこれいかにも21世紀初頭って感じだよね~と思うのかな。
それにしても。
確か2年くらい前までも集会にあまり人が集まらず、集会後の呑み会では4~6人で居酒屋のテーブルを囲んでいたのに、去年くらいからメンバーが増えてかなり賑やかに。
自分もまだ入会してそれほど日が長い方ではないけれど、なんとなく感慨深いものがあるのでした。
学生時代に大好きだった(そして今でも一番好きだと改めて実感)漫画家さん、わかつきめぐみさんの「ゆきのはなふる」。
なにがどういう拍子かは忘れたけれど、ふと思い出してこの本が出版されていたことを知りました。
異世界ファンタジーなのにファンシー過ぎる夢物語ではなくて、地に足がついたやわらかくてあたたかくてしんと透き通った内容。
わかつきさんの描く物語の登場人物はみんなやさしくて、描かれる日常の風景はほのぼのとしていてほんのり切ない。
どこまでちゃんと手元に置いておけるかは分からないけれど、これは手放さないようにしたいと思う一冊でした。
さて。今度こそボルダー道具一式を持ち運べるサイズを! とPPテープでバッグを編み掛け。
そこそこ大きく育ちつつあるけれど、微妙に右肩が痛むので一時停止中。
編み物とクライミングは両立が難しい…のか、それは自分だけなのか。。(悩
すごいなー。。
直接的な被害を被る現地の農家の方々はもとより、噴煙により北ヨーロッパの航空便の欠航が相次いでいて多方面への影響がでているそうですが。。一刻も早く沈静化して影響が深刻化しないことを祈りつつ。。
やっぱり自然はすごいな~…とただただ驚嘆。
Eyjafjallajökullという地名についての説明を読むと、eyja = 島、fjalla=山、jökull=氷河の意味だそうで。
アイスランド語は古ノルド語に近い言語だそうなので、eyjaはøya(ノル語で「島」定冠詞付)、fjallaはfjell(ノル語で「山」)に似ているよな~と思う言語オタのたわごと。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
Powered by "Samurai Factory"