Norlys(ノールリース)-日々のあれこれ
Posted by norlys - 2007.11.14,Wed
こんな夢を見た。
クリスマス前の、今すぐにでも雨が降り出しそうな鈍色の低く重い雲が垂れ込めた日。
部屋の2面に大きな窓があって、木の窓枠はエメラルドグリーン色のペンキ塗り。年月を感じさせる木の床はゆるやかに歪んでいる。
窓の外からわりと近いところに赤い岩が見えて、あれは登れるんだろうかと話をしているうちに、部屋のドアがそっと開いて、わいわいと若者たちが4人ばかり入ってきた。
繁忙期なので仕方ないのかもしれないけれど、なんでも相部屋になるとのこと。
4人の若者たちは6人のグループでやってきたとのこと。となると今晩はこの部屋で宴会になるのかと思うとうんざり。
たまらず部屋を変えてもらうべく交渉しようと受付に向かう。
勢い込んで部屋を出たのはいいけれど、はて、いったいどうやって説明したらいいものかと考えながら、やけに長い細い通路を歩く。
建物の通路にはよくわからないお店みたいなものが並んでいてあちこちに人がいて、受付はいやに遠い。
なぜだかそこはイタリアということになっている。
イタリアのどこの街にも似ていないのに、なぜかそういうことになっている。
通路の曲がり角を過ぎたところで、危うく人にぶつかりそうになる。見ると、人の良さそうな赤い服を着た黒髪の女性。
Mi dispiace, eh. (あ、ごめんなさい)
うむ、久しぶりの割にはなかなか良い発音だと思う。よしこの調子だ、とも思う。
とはいえ、いったいどうやって交渉したものだろか。
Ma, non ce l'avete un'altra stanza libera? (ほかに空いている部屋はないの?)
状況も説明しなくては…えーと。面倒くさいなぁ…。
でも言うべきことは主張しないと。負けてやらない。
せっかく夢の中なのだから流暢に言葉を操れてもよさそうなものなのに、なぜかそこだけは現実に立脚していて、乏しい語彙の中から一生懸命あれこれと文章を捻り出してみる。
Solo che noi vogliamo stare in pace! (静かに過ごしたいだけなんだけど)
シメはこんな感じかなぁ…ロジカルに攻めて最後は人情に訴えるか…と頭の中で復唱しつつ通路を歩く。
受付はどこまで遠いのか、ちっとも着かない。
気付けば、先ほどぶつかりそうになった女性と並んで、人の集まった区画を覗いている。
ツィードの帽子を被ったおじさんたちが立ち話をしている。あぁクリスマスが近いんだなと勝手に納得する。
と、そんな場面で夢から覚めました。どっとはらい。
オチはありません。すいません。
フロイトもユングも無用です。
全然関係ないけど、エスとイドと聞くと、小学校時代の校長先生を思い出します。越後の方言が残っていて、いつも「椅子と机」を「エスとツクイ」と発音されていました。かの校長先生がもしも「エスとイド」と仰られたとしたら、どうやっても「椅子と江戸」にしか聞こえなさそうです。
不条理満載なのは夢ならではのストーリーですが、いやにクリアでリアルな手触りがあって、おまけに夢の中だというのになぜか一生懸命外国語で交渉ごとの文句を捻り出そうとするのがなんとも不思議な夢でした。
夏目漱石の夢十夜のような叙情も教訓もありませんが。
ま、夢は所詮夢ですので。
夏目先生の夢十夜なら、第一夜と第五夜が好きです。
この2作は、大先生には珍しく(?)説教臭さや厭世観やエンタメ精神が微塵もなく、シンプルでリリカルな恋の神話。
かたや夜明けは悠久の果ての希望の再生、かたや夜明けは最期の希望の消滅。文字通り夢物語っぽい。
豚に鼻を舐められたら負け…という物語も面白いけど、ちょっと生々しくて自分がそんな夢をみたらかなりヘコみそう。
クリスマス前の、今すぐにでも雨が降り出しそうな鈍色の低く重い雲が垂れ込めた日。
部屋の2面に大きな窓があって、木の窓枠はエメラルドグリーン色のペンキ塗り。年月を感じさせる木の床はゆるやかに歪んでいる。
窓の外からわりと近いところに赤い岩が見えて、あれは登れるんだろうかと話をしているうちに、部屋のドアがそっと開いて、わいわいと若者たちが4人ばかり入ってきた。
繁忙期なので仕方ないのかもしれないけれど、なんでも相部屋になるとのこと。
4人の若者たちは6人のグループでやってきたとのこと。となると今晩はこの部屋で宴会になるのかと思うとうんざり。
たまらず部屋を変えてもらうべく交渉しようと受付に向かう。
勢い込んで部屋を出たのはいいけれど、はて、いったいどうやって説明したらいいものかと考えながら、やけに長い細い通路を歩く。
建物の通路にはよくわからないお店みたいなものが並んでいてあちこちに人がいて、受付はいやに遠い。
なぜだかそこはイタリアということになっている。
イタリアのどこの街にも似ていないのに、なぜかそういうことになっている。
通路の曲がり角を過ぎたところで、危うく人にぶつかりそうになる。見ると、人の良さそうな赤い服を着た黒髪の女性。
Mi dispiace, eh. (あ、ごめんなさい)
うむ、久しぶりの割にはなかなか良い発音だと思う。よしこの調子だ、とも思う。
とはいえ、いったいどうやって交渉したものだろか。
Ma, non ce l'avete un'altra stanza libera? (ほかに空いている部屋はないの?)
状況も説明しなくては…えーと。面倒くさいなぁ…。
でも言うべきことは主張しないと。負けてやらない。
せっかく夢の中なのだから流暢に言葉を操れてもよさそうなものなのに、なぜかそこだけは現実に立脚していて、乏しい語彙の中から一生懸命あれこれと文章を捻り出してみる。
Solo che noi vogliamo stare in pace! (静かに過ごしたいだけなんだけど)
シメはこんな感じかなぁ…ロジカルに攻めて最後は人情に訴えるか…と頭の中で復唱しつつ通路を歩く。
受付はどこまで遠いのか、ちっとも着かない。
気付けば、先ほどぶつかりそうになった女性と並んで、人の集まった区画を覗いている。
ツィードの帽子を被ったおじさんたちが立ち話をしている。あぁクリスマスが近いんだなと勝手に納得する。
と、そんな場面で夢から覚めました。どっとはらい。
オチはありません。すいません。
フロイトもユングも無用です。
全然関係ないけど、エスとイドと聞くと、小学校時代の校長先生を思い出します。越後の方言が残っていて、いつも「椅子と机」を「エスとツクイ」と発音されていました。かの校長先生がもしも「エスとイド」と仰られたとしたら、どうやっても「椅子と江戸」にしか聞こえなさそうです。
不条理満載なのは夢ならではのストーリーですが、いやにクリアでリアルな手触りがあって、おまけに夢の中だというのになぜか一生懸命外国語で交渉ごとの文句を捻り出そうとするのがなんとも不思議な夢でした。
夏目漱石の夢十夜のような叙情も教訓もありませんが。
ま、夢は所詮夢ですので。
夏目先生の夢十夜なら、第一夜と第五夜が好きです。
この2作は、大先生には珍しく(?)説教臭さや厭世観やエンタメ精神が微塵もなく、シンプルでリリカルな恋の神話。
かたや夜明けは悠久の果ての希望の再生、かたや夜明けは最期の希望の消滅。文字通り夢物語っぽい。
豚に鼻を舐められたら負け…という物語も面白いけど、ちょっと生々しくて自分がそんな夢をみたらかなりヘコみそう。
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Norlys(ノールリース)。極光、いわゆるオーロラ。雪の降る季節と雪の降る景色がすき。趣味は編み物。週末は山を散策。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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