「談合の後には雪が残った」というタイトルに、なんとなく心惹かれてリンクをぽちり。
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談合の後には雪が残った (2008/01/17 日経BP Ken-Platz)
福島県で前知事の絡んだ談合事件が明るみになったのは2006年のこと。その後、県が指名競争入札から一般競争入札へと急速に転換した結果、2007年度に発注した工事の平均落札率は80%台半ばまで、前年度と比べて10ポイントほど低下した。
一般競争入札の拡大で、発注者が指名権を振るう機会は激減。これがきっかけとなり、工事に指名されることの見返りとして建設会社が担ってきた様々な地域貢献の分野で、歯車が狂い始めた。
例えば、福島県県北建設事務所は2007年11月、除雪業務を24工区に分けて見積もり合わせをしたが、5工区で不調となった。県は不調になった近隣工区をすでに受注した建設会社を訪問するなどして協力を要請したが、最後まで21.3kmの区間の除雪を担う会社が決まらなかった。
受注する建設会社が見つからなかった区間では、福島県が直営で凍結防止剤を散布するなどしている。
「以前は自社が除雪にかかわる地域の工事では指名され、しかも受注できることが多かった。県が一般競争入札にした途端に、そんなメリットが消えた。県が工事を入札価格だけで評価するなら、われわれも除雪業務を採算だけで評価する」。福島市内のある建設会社の社長はこう言い切る。
(以下略)
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日経コンストラクション1月号に「脱談合後の針路」という特集が組まれており、その前振り記事 on the webです。
雪が除雪されずに道路に残ったままの地方都市の風景-確かにグラフィックで、かなり印象的。
それにしても。除雪業務ってお役所だけではなく、地元の建設業者にも外注していたのですね。
そんなことすら知りませんでした。おはずかしや。。
降雪地帯の住民にとって基幹道路はライフラインなので、除雪作業は公共性の高い事業だけど、ぶっちゃけ、雪なんていつどのくらい降るのか予測のしようもなくてビジネスとしては不確定要素満載。
「そちの気風と重機とを見込んで、ひとつ頼まれてほしいものだが。。」
「よござんしょう。そのかわりといってはなんですが、えぇえぇ」
「わかっておる、わかっておる。」
みなまでいうな。
てねぇ。。難しいですねぇ。。
根っこが深すぎて。。ねぇ。。
個人の懐にキックバック! という談合なら、絶対悪とラベリングできるのになぁ。。
談合をなくしたら公共サービスにも影響が出ましたよ、どうよ、と言われてもなぁ。。
「建設会社が担ってきた様々な地域貢献」というけど、別に土建屋さんたちも無償で公共サービスの一端を担ってきたわけではなかろうに。
まぁ、雪かきはおそらく持ち出しが多かったからソッポを向いたのだろうけど。
お役所さん自身も、自前のアメとムチの使い方を変えたのに、意識改革しなさすぎ。
とはいえ、雪かきなんてエンドレスで不毛で不採算で、受益者が沿線住民メインとなる事業の予算を大幅upなんて言い出しにくいだろうなとは思うけど。
うーむ。。
今はただ、地方自治体も財源確保が厳しいから、談合を排して自由入札にすれば安上がり! ということで、脱談合的な方法が採られているだけで、根本的な問題の根っこはウイルスみたいにしつこく潜伏し続けそうな気がしたりしなくもなく。。
もっと根本的にどうにかなりませんかね。。
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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