戻ろうと思えば多分ちゃんと無事に戻れるような場所なのですが、場所だけではなく、この後の行程とか日没までの時間とかそういう要素も相まって、踏み出したばかりの来た道を振り返ってこの風景を見た瞬間、"Point of No Return" という言葉が胸に去来しました。
前述したように決して後戻りできない場所ではないし、とはいえ戻るつもりは毛頭ないというのに、「あ、もう戻れないなー」と思う、我ながら自己矛盾。
後ろ髪を引かれることもなければ、恐れているわけでもなくて、とにかくなんというか、ただ大きな断絶感。
まぁ、だからそれがなんだと言われたらうまく説明できないのだけど。。
なんなんだろうなー。。
どんなところなのかと気になっていたところ、ちょうど週末に鳩ノ巣で山の会の総会が行われるので、総会前にちょっくら登りましょう~ということに決定。
正式名称はカーネルロック。
日向和田駅を出てすぐそばにあるへそまんじゅう総本舗のこれまたすぐそば。へそまんじゅうは奥多摩名物らしく(初めて知りました)、蒸したてのへそまんじうがうまし。
カーネルロックの通称は「へそまん」。「へそまん」という名前のルートもあるし、蒸し饅頭の「へそまん」もあるしで、会話の中がへそまんだらけでちょっとややこしい。
岩場はどんと大きな石灰岩がひとつ。ルート数は7本。
まだ石灰岩が嬉しいくらいガビガビでフリクションが良く、手に痛い。
登っている途中に、1本だけ古い錆だらけのピトンを見た。Fさんいわく、いったん非公開になる以前の20年くらい前にも登られていたそう。
岩場のすぐ下に多摩川がさらさらと流れ(暑い日だったので、飛び込みたい! と思った)、日当たりもよく、開放的なのにちょっと隠れ家っぽい雰囲気もあって、一日のんびり楽しく過ごしました。ありがとうございました。
***今回登ったルート***
・セント・フローリア(5.10a)-FL。核心箇所は下から見えないのでFLでも初見ぽい。出だしもややパワー要。
・プレイヤー(5.9)-MOS。アルパインちっくでボルトがしっかりしていて楽しいルート。
・へそまん(5.10c)-FL。ホールドが多彩でボルダーちっくなムーブが楽しい。短いけどパワフル。
・カモン・エディ! (5.11a)-FL。ワンポイントのムーブが核心。核心の難易度はリーチで変わりそう。ひょえーと思いつつも「ガンバ」の声に押されて手を出したら幸いにも届いた。
・ぷらり(5.10c)-×。2手目の掴んだ位置が悪くて早々とテンション。早すぎ、弱すぎ(凹)。
・ぷらり(5.10c)-RP2。いったん降りて仕切り直し。テクニカルでストレニで楽しい。
2本のルートを手付かずで残してしまったけれど、それはまたいつか。
GW後半は小川山へ。
いつか「時間を気にせずのんびりと小川山に滞在してみたい」と願っていました。
とはいえ、長い休暇の場合はどうしても気持ちが山に向かってしまうもの。なので、小川山でのんびり時間を過ごすということは時間貧乏性な自分にとって(貧乏なのは時間だけではないが)、とても贅沢なひとときでした。
そんな場合ではないだろう…という後ろめたい気持ちもないまぜに抱きつつ。。
・5月3日(火)
前夜に新穂高温泉から廻り目平に直行。雪から岩へ。
体幹に未だ疲れが残っているのを感じ、岩を見てもぜんぜん食指が動かない。まったく登れる気がしない。なので、申し訳ないけれどTR2本で早々と打ち止めとさせてもらう。同行のYさんも腰痛再発を懸念して2本で終了でよしとするとのこと。
とはいえ、まだお昼を過ぎたばかり。どうしよう…という空気を破って強引に「ハイキングしようよ!」と主張(すいません)。下のキャンプ場から小川山カモシカ登山道をぐるりと周遊。
のんびりと八幡沢左岸沿いに続く登山道を歩く。対岸にガマの頭や八幡沢大滝、背後に烏帽子岩を見る。
途中で登られていそうな岩場を見てはボルトを探してトポと照合。小川山の懐の広さ深さを改めて思い知る。
無名岩峰付近は岩の乗越が多く、楽しい。クラックを見ては、あれは登れそうとか、あれはどうだろうと検討するのも楽しい。
無名岩峰を通過する頃に雨が降り始め、おまけに道にはまだ少々雪が残っていて厄介。唐沢の滝の前を通過する頃にはすっかりびしょぬれ。唐沢の滝は、黄連谷中間部の滝をぎゅっと小型化した印象。
そういえば。途中、八幡沢右岸のプロジェクトラインに取り付いているクライマーさんの姿を離れた対岸から見た。100岩の旧版でもプロジェクトだったライン。一体どれほど困難なのだろう。
(2011/06/07加筆:ウスノロマン下降ラインに重なる八幡沢右岸のラインは、「空宙」としてRock & Snow #50のクロニクルに発表されていました。気がつかなかったー)
夜、テントの外で「どしどーし」と声がして、TさんとTさんが合流。なるほど、コールって便利。
でも、同志会ではないから、「よしよーし」じゃなかったっけ?w
・5月4日(水)
まずは親指岩の小川山レイバックへ。裏側にはクレイジージャム。何度見てもこの2本のラインはステキ。最初にこのラインを見出した吉川氏・室井氏の両名の驚きと喜びはどれほどのものだったのだろうかと思う。
Tさんが小川山レイバックをあっさりRP。さすが。もうひとりのTさんもTRでTO。石田塾生はジャミングがうまいなぁ。
その後は弟岩へ移動。金峰山荘下から西股沢を渡渉。雪解け水で水量が多く、最初から裸足で渡る。
弟岩周辺はひっそりとしていて、ほかに誰もいない。またしてもジョイフルジャム。
・5月5日(木)
この日はマラ岩周辺へ。卒業試験を3年ぶりに登る。初めてRPしたときあまりに嬉しくて、ホールドとムーブの図解表まで作成した(けど、どこかになくした)のに、久しぶりに触ったら全然覚えていなかった(汗)。
次の目標はイレギュラーか彩花か…と考えるものの、カチ系フェイスはイマイチやる気がしない。
・5月6日(金)
午前中はくじら岩周辺でボルダー。午後にカサブランカをトライするつもりなので控えめに。控えめにせずとも全然登れませんが…。小川山ボルダーで高グレードを目指すなら、しばし集中的にボルダーだけを登り込んで強化しないと無理そう。
午後はひっそりと人気のない妹岩でカサブランをレッドポイント。長い長い道のりでした。
・5月7日(土)
バードウォッチングエリアを探索。オオルリのクラック幅が予想以上に広かったのでアッサリ撤退。クラックを登るならハコヤ岩の方が近いのに、自分はどうしてもジャクマメが気になって仕方ない。
なので、無理を言って長い移動をし、再び妹岩に赴きジャクマメを触る。Yさんが奮闘的な登りで核心を越え、あわやオンサイト!? という登り。すごい。自分はTRで。下部の核心が難しい。。しかも長い。でも楽しい。
***今回登った(触っただけの)ルート***
20110503
/*小川山 親指岩
・小川山レイバック(5.9+ NP) - TR。リードで登る気になれず、TRで登らせてもらう。
・小川山レイバック(5.9+ NP) - TR。2本目はリード…する気になれず。
山を登った直後はどうしようもなく体幹がヨレヨレ。山スキーとクライミングとをハイレベルで融合させていた故新井氏はほんとうにすごい人だったと改めて思うのです。
20110504
/*小川山 親指岩
・小川山レイバック(5.9+ NP)-再登。ようやくリードする気力が湧いてきた。途中のバンド直前で左手のハンドジャム一本で足を外してしまい驚かれた。ジャミングが効いていたからよかったけど、自分でも驚いたw。
/*小川山 弟岩
・ジョイフルジャム(5.8 NP)-再登。以前よりはややジョイフル。
・春の雨上がり(5.9) -再登。Yさんの(イヤミざんす)「シェー」ムーブを試してみる。面白い。おかげで以前どうやって登ったのかすっかり忘れましたが。
・ジョイフルジャム(5.8 NP)-TR。ムーブ確認。
緑カムが決まるサイズのクラック幅は苦手、青カムの場所は怖い、紫と赤、黄カムのセット箇所は大好き…ということを改めて認識。キャメロットのサイズレンジはよく考えられているように思います。
「春の雨上がり」はボルトがあるのでどうしてもボルトを使ってしまう(ザ・チキンハート)けれど、クラックだけで登ってみたい。一応ミニマムだけど…フージマ隊長が以前仰ったとおり、ほんとうにこのボルトは…(ry
20110505
/*小川山 姉岩
・卒業試験(5.10b)-再登。初めて登ったのは2008年5月。それから3年経ってさぞ楽に…ならないな(汗)。というよりも、あれほどRPが嬉しくて絶対に忘れない! と思っていたホールドを全然覚えていなかったことがショック。
・センター試験(5.8)-再登。さすがにこちらは大分楽になった。
・限定解除(5.10d)-MOS。センターライン限定だと11bで、限定解除は他のホールドを使ってよいのだと初めて知りました。ただ、カンテラインを使ってしまうと10dはないような。もうちょっと限定があるのかな。
・卒業試験(5.10b)-再登。もいっちょ。やっぱり良いルートは何度登っても楽しい。
/*小川山 妹岩
・竜の子太郎(5.9 NP)-再登。何度登っても楽しい。特に今回はフリクションが良くて、よかった。
竜の子太郎を登った感触がよかったので、これはカサブランカにトライしてみてもいいかも…と思う。「秋に一緒にカサブランカを登ろうよ~」とTさんに言った直後に。裏切り者です。すみません。
20110506
/*小川山 くじら岩周辺
・フィン(6級)-×。くるりと反転して落ちたら腕を擦りむいた。イテテ。
・エイハブ船長(1級)-×。とまらない~♪ 未来(ホールド)を~目指して~♪
・穴社員(3級)-×。いやーもーなにがなんだか。。
・スパイヤー(6級)-×。見た目できると思ったのに。。甘い(自分が)、辛い(課題が)。。
・穴プーシェ(7級)-一撃。ロープってありがたいなとしみじみ。でもフリーソロで登れた瞬間は、確かに脳内に変な汁が出て病みつきになりそう。
/*小川山 妹岩
・カサブランカ(5.10a NP)-RP3。去年の秋にTRで2回触ったので、通算3回目、初リードでRP。うれしい。本当にうれしい。大げさに言えば、自分の中で世界が変わった(大げさ)。
・カサブランカ(5.10a NP)-TR。ホールドのひとつひとつと、ムーブのひとつひとつを忘れたくなくてもう一度登ってみる(ただしTR)。
カサブランカを見たのは、初めて小川山を訪れた2006年秋のこと。以来、ずっと憧れのルートだった。センスのある人ならきっとあっさり登れてしまうのだろうけど、自分の場合はセンスもパワーもなくて、ここまでくるのにとても長い時間がかかった。
周囲の人がみなオンサイトとか一撃FLなどスマートなスタイルで登っており、自分もできるだけ少ない便数で登りたいと思っていたのでよかった。ありがとうございます。
20110507
・ジャックと豆の木(5.10b/c NP)-TRで。このルートもまたかねてからの憧れ。核心箇所で3回フォール。上部はなんとかノーテン。核心箇所のムーブが問題。ぼちぼちっと取り組んでいこう。
・竜の子太郎(5.9 NP)-再登。「ワイドっぽく登れるよ」というU氏の視線に負けてワイド的に登ってみたら、奮闘的で面白かった。
・愛情物語(5.8 NP)-再登。久しぶりに登った。自分のレベルでは他に適当なグレードのルートがないというのが一番の理由だけど。相変わらずグレードの割にクラックが浅く、カムセットがイマイチ。ただ、浅い分小さいカムはよく効く。GW中に一生懸命カムを打ち付けた人が多数いたのか、クラック内部が白く傷ついている箇所があった。ただのチョークかも。
万年ヘタレの自分が弱豆に触れる日が来るとは…! (汗
核心箇所のムーブがヘナチョコだったので、もうちょっとボルダーを登り込んでからトライすべきかな。
パピヨン2P目が美しかったので、いつかはあれも。。と、鼻息だけは荒いw
あと。愛情物語を久しぶりに登ったら、スラブ状岩壁にある「かわいい女(5.8)」に似ているなぁと思った。スケールやムーブが、かな。たしかにどちらも小川山のある種典型的な5.8のラインだと思う。
ただ斜上する浅めのクラックの5.8と、ボルトの打たれたフェイスの5.8では、メンタルグレードが2つくらい違うよな…と思った。
そういえば、「かわいい女」の上部はクラックやフレークがあるのでボルトを無視しても登れるよなぁ…と思っているのだけど残念ながら実行したことはナシです。
本当は双六周辺を山スキーで周遊する予定でいたものの、天候がイマイチだったため弓折岳山頂直下まででイッテコイ、となりました。
■コースタイム:
4月29日(金・祝):晴れ。移動日。自宅-(特急あずさ)-松本-(濃飛バス)-平湯温泉経由で新穂高温泉
4月30日(土):晴れのち曇り、のち雷雨。4:00起床。5:00 新穂高温泉-7:00 ワサビ平-8:05 小池新道分岐-12:45 鏡平
5月1日(日):終日雨、風強し。テントで沈殿。雨が上がったのは午後11時くらい。最終日(5月3日)の予報も微妙だったため、翌日の下山を決定。
5月2日(月):晴れ。5:00起床。空身で弓折岳山頂直下までピストン(6:05~7:55)。テントを撤収し下山。9:25 鏡平-10:00 小池新道分岐-11:00 ワサビ平-12:15 新穂高温泉
山の会のJさんが以前同じルートを山スキーで滑り、大ノマ乗越から秩父沢に向かって滑る際に「ザックにカバーをつけて、ボンと転がしながら空身で滑った」という話を伺いました。
去年の夏の穂槍縦走を終えて鏡平から下山する途中、見上げた大ノマ乗越はなかなか急峻で「あそこを滑り降りるのか」と見惚れてしまいました。そういうわけで、自分もまた「ボン」と転がしたザックを追いかけて滑ってみたい、と思ったのでした。
大ノマ乗越の右側に大きな雪庇が張り出していたことと、天候があまり良くなく計画を変更したため、ザックをボンと転がして滑ることは残念ながら叶いませんでした。(ザックを大きなビニール袋に包んで一応試してみたものの、雪の量が多いためか傾斜が緩すぎて1ミリも転がらず)
弓折岳方面に続くトレースを外れて、鏡平方面に歩き出した先はまったくのノートレースで(たいした距離ではない)、2階建ての鏡平小屋の屋根もすっかり雪に埋もれた(雪量の少ない年には屋根のトタンが出ていることもあるとか)、足跡ひとつない鏡平のぽっこりと小さな雪の丘の上にたどり着き、雷雨の中でテントを設営したり、テントの中で一日まんじりと停滞したり、ようやく晴れた朝に目の前に槍穂の稜線を眺めたり、晴天の中弓折岳の斜面を滑降したことは、なかなかに楽しい思い出になりました。
この時点ではまだ青空だったけれど、笠ヶ岳方面からさざ波のように嫌な感じの白い筋がふるふると押し寄せ来て、まもなく曇り空に。
夏道のコースタイムで1時間20分のところ2時間もかかってしまった。。
スキー靴に履き替えたり、板にシールを貼ったりと作業に手間取ったせいもあるけれど、やっぱり荷物が重くて体力が不足していることが原因。
緩く長い林道はコースタイムを縮めるのが難しいです。。
林道に押し出した大きなデブリを4つほど登っては降り、登っては降り。しんどい。それでも徐々に歩くペースは上がってきたと思う。
帰りもここはツボ足でした。
写真中央奥の白い山が弓折岳。大ノマ乗越右側に大きく張り出した雪庇はここからでも視認できるほど。
いつしか空を埋め尽くした雲は未だ高い場所にあり、右手の槍穂稜線上には大槍小槍が見えました。
気温が高く雪がぐずぐずで、トレースを踏み外すと足が潜ってしまう。
振り返ると焼岳や穂高の稜線の僅か上空に雲が垂れ込めている。
予想よりも天気の悪化が早い。夕方までお天気が持つならば...と考えていたけれど、双六小屋にたどり着くまで天気がもちそうにないので、鏡平での停滞を決める。
遠い遠いと思ったけれど、淡々と一直線に歩くだけなので案外歩きやすかった。
大ノマ乗越方面へのトレースはかなり古そうで、途中で途切れているように見えた。
この日、双六方面に向かった先行パーティは、みな弓折岳経由のもようで、自分も倣い直進。
雪渓の左側の鞍部は抜けらないこともなさそうだけれど(どうだろう)、デブリが溜まっている様子を見ると気持ちが萎える。
手元の高度計は標高2400mを指している。ワサビ平で標高を合わせたものの、低気圧の影響かすでに狂い気味。実際は2300m弱。
鏡平を目指すので、トレースを外れて東に向かうことにする。トレースがないとツボ足では歩きにくいので、ここでようやくスキーを履く。
時折笠ヶ岳山頂が雲で隠れ始める。いよいよ天気が崩れそう。
雲と雪の狭間にいると視界すべてが真っ白。
「えーとここ?」と、地形図と地形を照合して、ようやく「やっぱりここか」と納得。雨が降り始め、さらには雷が轟き始めたので慌ててテントを設営。
雨は時折アラレになってあたると痛い。絵に描いたような「大気が不安定な状態」で、強い風が吹き始める。
明日は終日悪天候の予報なので、テントの周囲にスノーブロックを積み上げる(けれど、雨に打たれてだいぶ溶けた)。
とりあえず暇なので、地形図を見たり、携帯電話でメールや天気図のチェックをしたり、ラジオでニュースや天気予報を聴いたり。
また、昨日から雨のせいで色々なものがすっかりぐしょぬれなので、濡れたものをシュラフへ。シュラフの中にお湯を入れたペットボトルとプラティパスも入れて濡れモノを乾かす。お湯が冷めたらまた沸かし...を繰り返す内に、結構乾いてきた。よかった。
槍ヶ岳の左側から曙光の気配。
鏡平はぽてんとまるい雪の丘。その向こうに峻険な山の稜線。このフォルムの対比が面白い。
360度ぐるりと見回しても、自分(ともう2パーティ)が持ち込んだもの以外人工物がなく、ただ白い雪と岩とまばらな木々しか見えない。
まぁ、またいつか。
降り続いた雨のせいで大分雪が減っている。また、明け方に気温が下がったおかげで、2日前のずぶずぶゆるゆるの雪も締まっている。
ただ、初めての山スキー単独行だからか、万が一足を骨折したりしたらまずいよなぁ...と、ネガティブな考えが止まらない。
なので歩き始めた当初は、傾斜の緩い小高い部分まで行けばいいや、と思った。
でもその場所まではすぐに到着してしまい、折角なのでもうちょっと足を伸ばそうと思い直す。
雪面が硬いのでクトーがよく効く。最初は普通にハイクアップできたものの、徐々に傾斜が増してジグザグ登高と横歩きで上がる。
大ノマ岳と笠ヶ岳。手前は登っている斜面。下から見上げるとなだらかだけど、こうしてみるとそこそこ傾斜がある。
横歩きも厳しくなってきた頃、目の前の雪面に小さな亀裂を見る。
山頂まではあとわずかなので、山頂を踏むだけならアイゼンに履き替えればいいのだけれど、そもそも滑ることが目的なので山頂は目指さず滑降準備。
一生懸命登ってきた距離も、滑ってしまえばあっという間。
もったいないくらい、あっけないくらい、一瞬。
でもまぁ、この至上の瞬間のために苦労するのも悪くないわけです。
攻めるスキーヤーさんには物足りないかもしれないけれど、自分にはちょうどいい。とにかく気持ちのよいコース。
あっという間にテン場へ帰還。
立ち去りがたい。同じ日に鏡平に到着された単独の方としばしお話。毎年この時期に鏡平を訪れて槍ヶ岳の写真を撮影されているそう。
そういうライフワーク的な登山もいいな、と思う。
いよいよ装備をまとめて、鏡平を出発。登ってきた道をひたすら下り。
程よいザラメで傾斜も緩いお陰で、重荷を背負っていても楽しく滑ることができる。
あーもったいない。。
出発時に水を大分捨ててしまったので、河原に下りて水分補給。うまし。
ここで板を外してしばらく続くデブリ地帯をツボ足で歩く。最後のデブリを越えたところで再び板を履き、あとはワサビ平から先をスキーで下る。周囲はすっかり春の気配で、左俣谷を流れる雪解け水はどうどうと激しい。
発電所の辺りで一箇所雪が切れた以外は、穴毛沢の出合付近まで繋がっていた。
GWの記録を書く前に、最近のクライミングの記録を残していなかったのでメモ。
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20110402
/*太刀岡山 太刀岡山左岩稜
かねてから登ってみたいと思っていた太刀岡山の左岩稜へ。アプローチは明瞭で短く、取り付きも分かりやすい。発表以来人気ルートで混雑しているとのことだけど、時期が時期のためか幸いにも1番乗り。
おやつを忘れてしまったのは失敗。
[1P] Yさんリード:垂直以下ながらも、ややバランシーなカチフェイス。残置はなし。小さいプロテクションがかろうじてセットできる。正直朝イチにリードで取り付くのは怖そう。。中間テラスは葉っぱまみれで滑りそうだし、浮石も多い。さらにクラック。フットジャムが良く決まります。外のスタンスも豊富。
[2P] 自分リード:快適なダブルクラック。というか、チムニーっぽい。ハンドジャムがバチっと決まる。プロテクションもセットしやすい。
※若干浮石があるので、先行Pが1、2P目にいる場合は、取り付きから離れて待っていたほうがよさそう。
[3P] Yさんリード:垂直クラックからバンド、チムニー(というより岩と岩の間)を登り、スラブへ。それぞれ短いながらも内容は多彩。スラブに移るところにボルトあり。
[4P] 自分リード:ちょっとした移動で、ほとんど歩き。
[5P] Yさんリード:左上する短いワイドハンドのクラックを登り、岩の稜線へ。途中にいくつかリングボルトがある。
[6P] 自分リード:稜線歩き。ところどころにリングボルトあり。
[7P] Yさんリード:稜線歩き。結構長い。
[8P] 自分リード:短い稜線歩き。祠のある小広場へ。
[9P] 自分リード:祠の前に荷物をデポし、鋏岩のフェイスを登る。リングボルト有。ルート取りは一目瞭然…と思いきや、微妙にルーファイを間違えてしまったらしく焦った。
体感グレードとしては朝イチということもあってか、1P目が一番辛かった。7P目以外は、どのピッチもルートとしてはやや短めで、もっと登りたい! という気持ちが自然と湧いてくる感じ。
5P目の出だしのクラックを抜けるとあとはひたすら岩稜歩き。眺望が開け、高度感があり、見晴るかす景色が最高。オールピッチ、オンサイトオールフリー。楽しかったです。ありがとうございます。
20110403
/*兜岩 大手門エリアB
・十月(5.8 NP) - FL。トポには「楽しいダブルクラック」とあるけれど、それほどやさしくはなかったような…楽しいけど。
/*兜岩 大手門エリアE
・Nightmare (5.10c) - FL。岩場でお会いしたY田さんにオススメされてトライ。星付(1つ)のルートだけあって核心ムーブが面白い。
・ヴァン君(5.9) - FL。トポには「ボルトも近い初心者ルート」とあり。そうかなぁ。。まぁ、そうかな。
/*兜岩 大手門エリアB
・小春(5.9 NP) - FL。出だしが奮闘的。中間部から上は土っぽい。
・はじめの一歩(5.10a) - MOS。中間部からルート取りに悩んだ。
初めての兜岩。冬でも暖かい岩場と聞いていたけれど、この日は北風が吹き寒い一日で、ローカルの常連さんと思しき方が「こんな寒い兜岩は初めて」とおっしゃるほど。その分岩のコンディションは良かったかも。
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20110416
/*湯川
・デゲンナー(5.8 NP) - 再登。以前よりも大分楽に登れるようになった。でも中間部の甘めのハンドジャムゾーンは緊張する。いつも思うけど、ジムだったら10aくらいありそうな。。
・コークスクリュー(5.9 NP) - 敗退。今度こそは行けると思ったのだけど、出だしのフィストが怖くてたまらず、カムエイドで降りてしまった。涙、涙。
・コークスクリュー(5.9 NP) - TR。トップロープでトライ。ノーテンでTO。テクニックもそうだけど、問題はメンタルか…。
・コークスクリュー(5.9 NP) - TR。もう一度トライ。段々要領が分かってくる。フィストジャムとフットジャムが肝。
・コークスクリュー(5.9 NP) - TR。3回目。疲れたけれど、ムーブ固め。ダメ押しの筋トレ。
20110417
/*湯川
・デゲンナー(5.8 NP) - 再登。もっとうまくならないとアップルートはこれしかない。。
・コークスクリュー(5.9 NP) - TR。リハーサル。
・コークスクリュー(5.9 NP) - RP。ようやくー…!! (嬉)
・サイコキネシス(5.10c NP) - TR。お遊び。離陸してちょっとのところでもうだめ。辛い~けれど、フィンガージャムが決まるようになったらいいなぁ。。
1日目は晴れながらも冷たい北風が吹き荒れていた一日。2日目は穏やかな早春の日。両日とも自分達のほかには2~3パーティくらいしかおらず、のんびりと登ることができてよかった。
なにしろ、自分が目標とするコークスクリューは皆さんのアップルートなので、普段なら講習会等で占拠されてしまいがちなルートにも関わらずTRを張りっぱなしにできるほど空いていた。
今ならコークスクリューを登れるんじゃないかと意気込んでトライしたのはいいものの、下部出だしで打ちのめされてごっそり意気消沈。2日目は有笠への転進も考えたけれど、こんなダメダメな記憶を引きずってはいけないとリトライしたら登れた。よかった。本当によかった。
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20110424
/*有笠山 東の石門
・謎の女(5.10a) - 再登。ジムっぽくて楽しい。
・はし休め(5.10c) - 再登。グレードはやや甘めかも。
・モーテル有笠(5.10c) - OS。100岩によるとグレードは11c。でも体感は10c。これもまたジムっぽくて楽しい。
・祝30万Km(5.11d) - TR。下部であっさり敗退。
/*有笠山 フェアリー
・夢を見る頃(5.11a/b) - 1テン。下部でパワームーブになるので核心箇所で力が尽きた。
・夢を見る頃(5.11a/b) - 1テン。またしても核心箇所で手が出ず。また次回…かな。
前日は雨だったのでジムで軽く流し。エリアはほぼ貸切で、大人数でわいわい楽しく登った一日。
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緑色の透かし編みの靴下を編み終えて、思いました。いよいよ「時は熟した…ふ」と。
というわけで、以前購入したOPALのソックヤーンをUS1.5号で編み始め…たのはよいものの、片足を4分の3ほど編み進めたところで今ひとつモチベーションが続かず途中放棄。。
というわけで、またしても三國万里子さんの「編みものこもの」から透かし編みの靴下。
糸はぴえろ妹さんちの「メリノ入り あったか並太」、Col.43(ガーネット)。
青緑系の糸と併せたら面白いかな…と少しだけ買ってあった色。
梅干っぽいようなベリーっぽいようなルビーレッドで、触れていると口の中に唾が湧いてくる。。
糸玉状態で眺めていると、ややご婦人向けの色かな…と思ったけれど、むっちりした透かし編みの編地になるとやたらかわいい(気がする)。
この糸で三國万里子さんの「編み物ワードローブ」にある三角ショールを編みたいなぁ。。と思うけれど、いつの日になるやら。ハテ。
というか、ここのところ編み物のために睡眠時間を削りすぎてげろげろなので、しばらく自粛の予定。
透かし編みの靴下、5足勢揃い。ひどいぼけぼけ写真。
MEMO:
メリノ入りあったか並太 Col.53(オリーブグリーン)、約2玉。4号棒針。
足首上を6模様>5模様に変更。つま先部分を3段増。減らし目部分を両サイド1目ずつずらしてみたけど、あまり意味がなかった。
色々とモヤモヤするので、少しばかりガス抜き。抜いて楽になるかどうかは分からないけど(自爆)。
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「福島とチェルノブイリ、多くの共通点」 農水副大臣
チェルノブイリ原発事故から25年となるウクライナ・キエフで開かれている国際会議で21日、篠原孝・農林水産副大臣が福島第一原発事故について説明、「チェルノブイリと多くの共通点がある」と発言した。
これまで日本政府は福島原発事故とチェルノブイリ事故との違いを強調するケースが多かっただけに、専門家らの関心を集めた。
篠原氏は、事故の農業への影響などを発表する分科会に出席。会合の最後に発言を認められ、事故後の現況について話した。農作物への放射能被害については「東京電力や政府によって完全に補償される。この金額は高くつく」と説明。「原発は安い発電だとこれまで言われてきたが、こうした補償を考慮すると、最も高くつく」とも語った。
別の分科会では、長崎大学の柴田義貞特任教授が、福島原発事故を引き起こした巨大津波について、専門家が発生の可能性を指摘していたのに、東京電力が十分な対策をとらなかったと説明。事故前から構造上の欠陥が指摘されていたチェルノブイリ原発の事故とは「専門家の警告が無視されたという点で、同じ原因を共有している」と述べた。
また、福島の事故では住民の精神的ケアが最も重要になるとして「チェルノブイリの研究成果が非常に役立つ」とした。(キエフ=国末憲人、玉川透)
(asahi.com 2011年4月22日13時2分)
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もう少し政治家らしく(?)言葉を選んで飾ってもよさそうな気もするけれど、かねてからTPP反対というスタンスで農家の方々の支持を得ている(と思う)篠原氏だからこその率直さなのかもしれない。
個人的には、温暖で年間降水量の多い日本では、チェルノブイリよりも多少早い時期に土壌からの放射性物質の排出が進むのではないかと期待する。その分地下水や海へ浸出する可能性は残るけれど。。
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管総理主導の下に現政権が掲げるTPP推進に対し、農業政策面から反対している篠原氏のコメントは25分30秒あたりから。「衝撃のラスト」タグがすべてを物語る...と思う。
ニコニコ動画:TPPディスカッション(2/2)
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2週間前の谷川からの帰り道、関越道からは作付けされたばかりの青菜の畑が続いていた。水田もそろそろ田植えの準備が始まろうとしていた。
先週訪れた長野県でも葉物の作付けが始まっていた。
農業政策は色々と難しくてややこしくて問題も山積みだけれど、自分としてはやっぱり地場の野菜を、日本のお米を食べたいよなぁ...と思う。
タリーズコーヒーはいいやw
色々と気になることをメモしたり、グダグダ書いてみたり。山の記録はなるべく参考になりそうなことを…と思いながらも思いついたままに垂れ流し。。
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