秋 20180525

今日は秋パンへ。

昨日パンツーで、ルートを登る前に少しだけボルダーをして、グレードは別として「あ、もしかしたらボルダーも登れるかも」と思ったら、もう矢も盾もたまらず。いそいそと。(ｲｿｲｿ…)

3か月前に右手の第4指と第5指に割と深刻な凍傷を負い、色々とあって(詳細は割愛)、幸いにして良い先生に救われて、短いようで長いこと、長いようで短いこと、指先の痛みに呻きつつ指を失くす不安におびえつつ、少しずつ時間が過ぎて。

ジムに復帰したのも、PCのキーボードを受傷した指でちゃんと打てるようになったのも、つい先週の初めのこと。
3週間ぶりの診察で、「指のことを考えたら、山を止めた方がいいんだけどねぇ」とS先生に釘をさされて「それは…難しいですねぇ(苦笑)」と答えたら、「うん大丈夫！全然期待してないから！」とサクっとすぱーんと言われたのも、先週のこと。

相変わらず右手の薬指はテーピングぐるぐる。まだ上皮化は完全には完了しておらず、爪も半分くらいだし、とにかく脆いので。

課題を前に、どっかりと床に座り、クライミングシューズを履いて、チョークアップしていると、なんだか「帰ってきたなぁー…」と、ちとホロリ。

5Qが登れたり登れなかったり、4Qは途中で落ちたり歯が立たなかったり。あぁ、でも楽しいなー、楽しいなー…。

グレードはすとーんと落ちているけれど、所詮ファンクライマーなので対外的なグレードを誇る必要もないし。よく考えたら、もともとそんなに強くなかったしｗ

それよりも。ほんとに正直なところ、もう一度登りたい気持ちになるなんて、全然思ってなかった。
振り返ってみればたいした期間ではないけれど、心象的に乖離が激しくて、もしかしたらもうクライミング戻ることはないのかも…とも思ってた。

凍傷にかかり、最初に入院した某大学病院(某西新宿の。)で切断を言い渡された指なのですが…と、おそるおそる診ていただいたら「大丈夫！治るから！」と仰ってくれたS先生が、先週の診察時に、いつものように穏やかで柔らかく優しくも、ほんとにコイツ(わたくし)は懲りてないわーと若干呆れた表情で、

「うん大丈夫！全然期待してないから！」

と、真顔で仰った、その言葉を何度も思い出して噛み締めて、もうボロボロと擦り切れそうになるほど反芻してる。

うん大丈夫！全然期待してないから！

だからこそ、今こうして登れていることが嬉しいのだと、擦り切れそうになるほど噛み締めて、反芻しています。

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ジムの帰り道、駅の手前で、以前ジム(秋パンではなく)の常連だった方にお会いしました。
その方は故障をされてクライミングから遠ざかっていらっしゃって、ジムに通われなくなって以来お会いしたことがなく、偶々外出先から職場に戻られるのだという場面にバッタリと。
割とちゃんとボルダーに復帰したまさにその日に、そんなバッタリがあるなんて、もしも自分がドラマとかのディレクターだったら脚本家さんに「ないわー、そんな偶然ないわー、いくらドラマでもできすぎだわー」って言っちゃうわー。でもこういうことが時々…というか、本当に稀に起こるのが東京砂漠ミステリーなのかも。。